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書籍・記事購読コメント

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2024年2月の記事一覧

【書籍】横田英毅さんー先見の明と人材育成~ネッツトヨタ南国における革新的人事戦略

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp124「4月3日:社員満足度をいかに高めるか(横田英毅 ネッツトヨタ南国社長)」を取り上げたいと思います。  横田氏は、社員満足度の向上に注力しています。彼は社員が満足する瞬間についてのアンケートを通じ、「お客様からの賞賛」「上司からの認知」「困難な仕事の達成」「自己成長の実感」といった回答を得ました。これらは、社員の声が反映される理想の会社像を形成するのに役立ちます。横田氏は、人々が自分

【書籍】日々の繰り返しに秘められた力ー矢野博丈と大創産業の教育哲学

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp296「9月15日:教育とは、しつこく言い続けること(矢野博丈 大創産業創業者)」を取り上げたいと思います。  矢野氏は、大創産業の創業者として、生活必需品ではない商品を扱うビジネスの脆弱さと、それに伴う経営者としての恐怖感について述べています。彼は、自社の商品が突然売れなくなる可能性に常に直面しており、それをマラソンランナーの厳しいトレーニングと比較しています。矢野氏は、倒産や自殺という

【書籍】「天とつながる」経営ー竹田和平氏による革新と成長の秘訣

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp170「5月17日:どういう会社が奇跡を起こすのか(竹田和平さん)」を取り上げたいと思います。  竹田氏は、社長という仕事の孤独さと、それを克服する方法について語っています。彼は、自分を認めてくれる人がいない状況で、必要な情報とリソースが集まることの重要性を強調しています。彼の投資戦略は、5年後の株価、利益、配当の三倍増を目指し、その可能性を探ることに基づいています。成功の鍵は、最小のリス

【書籍】内なる力と「ひそかなる決意」ー日々の挑戦に打ち勝つ心構えー『続・修身教授録』(森信三)

『続・修身教授録』(森信三、致知出版社、2022年)のp166「第24講 ひそかなる決意」を取り上げたいと思います。  ここでは、個人が直面する困難に対処する方法として、精神の鍛錬と自己決意の重要性を掘り下げています。森氏は、冬将軍や風邪の神といった比喩を用いて、人生の試練に打ち勝つための心構えと具体的な行動について語ります。風邪を引きやすい状況からの脱却を例に挙げ、物理的な対策(手袋の使用をやめ、外套の外で手を出して歩く)だけでなく、精神的な覚悟(「今年は断じて風邪をひく

【書籍】お金の不安解消~55歳からの賢い生き方ー臼井由妃さん『55歳から「お金の不安」がなくなる生活術』

 臼井由妃さんの書籍『55歳から「お金の不安」がなくなる生活術』(アルソス、2024年)を読みました。このテーマは、自分自身、そして人事としての立場でも重要であり、大変興味があるところです。  この本は、特に55歳以上の人々に向けて、お金の不安を解消し、人生後半を楽しみながら生きるためのガイドです。一方、30代や40代の読者にも、人生の後半に向けた準備の心構えを示しています。  日本人が世界一不安を感じやすいとされ、特にお金に関する不安が高いことが背景にあります。BIGLO

日々の習慣を見直して生産性を上げる7つのルールー山葉隆久さん

『誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術(山葉隆久、自由国民社、2023年)』の第3章に「日々の習慣を見直して 生産性を上げる7つのルール」というものがあります。非常に役に立つ考え方ですので、私も人事の立場とし て考えてみたいと思います。  これらは、個人の生産性向上とキャリア成長を促進するために非常に有効な手法です。人事の立場からこれらの原則を企業や組織に適用することで、従業員の能力を最大限に引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上させることが可能になると思います。 ルー

【書籍】日々の行動が創る未来ー鍵山秀三郎の人生観と経営戦略

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp368「特別講話 後から来る者たちへのメッセージー鍵山秀三郎」を取り上げたいと思います。  鍵山秀三郎氏は、幸せや経営に関して深い洞察を持っており、多くの示唆を与えています。彼は幸せとは目の前の都合とは関係ないものであり、努力そのものが幸せをもたらすと説明します。彼は経営者が短期的な利益だけを追求するのではなく、長期的な視点で仕事の価値を見極め、必要があれば方向転換する勇気を持つべきだと強調します。彼自身、厳しい状況の中

【書籍】多様なキャリアを築くー複業で見つける新たな可能性ーライフシフトラボ都築辰弥社長

『THE21 2024年3月号[40代・50代からの「キャリアシフト」成功術]』で、ライフシフトラボ社の都築辰弥社長が登場されておりました。「安全なキャリアシフトを導くミドルのための「複業」術」という記事が掲載されています(p51-p53)。私も同社のプログラムに参加して人事に関する支援を継続しています。その節は大変お世話になりました。  私も改めて読んでみて、初心に返ることができましたし、まさにチャレンジしてみてよかったと改めて感じたところです。詳細は実際の記事を講読いた

【書籍】山中伸弥さんー自己反省と感謝の心が生んだ革新-「おかげさま」と「身から出たサビ」

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp40「1月13日:「おかげさま」と「身から出たサビ」(山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長)」を取り上げたいと思います。  山中伸弥さんといえば、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の発見者として世界的に有名で、2012年のノーベル生理学・医学賞も受賞されています。そんな山中さんですが、「おかげさま」と「身から出たサビ」というエピソードについては、大変興味深さを感じます。  山中氏は、子供の頃

【書籍】逆境の中の輝きー古賀稔彦のオリンピック挑戦と再生

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp191「6月6日:金メダル獲得の原動力(古賀稔彦 柔道家)」を取り上げたいと思います。  1988年ソウルオリンピックでオリンピック初出場するも、3回戦で敗退した。帰国後、誹謗中傷に遭い、人間不信に陥り自宅に閉じこもった古賀選手でしたが、テレビで両親が試合会場で頭を下げる姿を見て衝撃を受けます。自分が一人で戦っているわけではないと気づき、周囲のサポートと応援の大切さに目覚めました。練習相手

【書籍】『致知』2024年3月号(特集「丹田常充実」)読後感

 致知2024年3月号(特集「丹田常充実」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「丹田常充実(たんでんじょうじゅうじつ)」とは  「丹田常充実」ということばは、中国の伝統的な気功や武術における重要な概念に関連しています。丹田とは、体の中心部、特におへその下約三寸(約7.5cm)の位置にあるとされるエネルギーの中心を指します。このエネルギーの中心を通じて、身体の内部エネルギー(気)

【書籍】粘り強さと自己制御ー渡部昇一の成功哲学

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp158「ヒルティに学んだ心術が支えとなったー渡部昇一」を取り上げたいと思います。  渡部昇一さんは1930年生まれ、 2017年に死去されました。日本の英語学者、哲学者。歴史論・政治・教育・社会評論家、上智大学名誉教授です。なによりもものすごい知識、見識に驚かせられます。 自己成長と自己啓発  渡部氏は全てのテストで100点を取る「百点主義」を採用し、これにより他人の成績に左右されずに安心できると説明しています。人はど