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人のやる気を削ぐ【フィードバック】

荷物の整理していたら
出てきた1枚の紙。


とある組織に属していたとき
職員全員に
“フィードバック”という名目で
A4用紙1枚が、
それぞれ個別に、手渡された。



当時も理解不能な内容
今、読み返してみても
理解はできなかったけど
冷静に考察はできた。



ちょっと、イライラしながら書くし
少々、言葉が汚くなるけれど



まさに
人のやる気を削ぐ”フィードバック”

そのお手本のような話。



<”フィードバック”の内容>

その組織に属し始めてから、約3ヶ月後。


3ヶ月間の職務に対する
フィードバックを受け取った。



分かっていたのは
そのフィードバックを書いたのは
組織の上層部
ということだけ。



内容は、2つの項目に分かれていた。

【1学期のフィードバック】
【2学期以降に期待すること】


前者は、褒めポイント。
後者は、注意ポイント。



パッとみた感じ
後者の文字量が
前者の2倍。


つまり、褒めより
注意が多いってこと。



仮にも
人を育む仕事をしているはずなのに
”この対比がおかしい”と思わないのが
すでにおかしい。



【1学期のフィードバック】には、
私が取り組んだ仕事を
褒めようとしていたんだろうけど、
書き振りがひどい。


“〇〇や✖️✖️をリードしました。△△をリードしました。□□をリードしました。”


この繰り返し。
どうして、これで完成にできたのだろう。


子どもたちへの通知表だって
もう少し表現を考えたり、
気持ちを込めて書いたりするでしょ。


全く褒められている感がない。


しまいには、
私がやっていない仕事まで書かれていて
もう絶句


「私たち、あなたの仕事、ちゃんと見ていません」
って言ってるようなもの。





続いて、
【2学期以降に期待すること】
全部で9つ、書かれていた。



それはそれは、ひどい言われようで。



「もっと笑顔で…」
「体調不良を減らして…」




忙しすぎる業務で
職員が疲弊していることに
マネジメントの責任はなく
あなたが悪いです
って言われているようなもの。




でも、自分の仕事を
ちゃんと見ていない人たちが
書いた内容で
傷つくことはなく
むしろ鼻で笑った


そして、9つのうち
特におかしかったのはコレ。


“自分ではそうしているつもりはないかもしれませんが、自分は特別という立ち位置にすっと入っていくことに気づいてほしい”

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もう、?マークがいっぱい。
何を言われているのか分からない。


しかも、このフィードバックは
全てが匿名。


上層部の誰が、何を書いたのか
分からない。


だから意味不明でも
質問もできない。



つまり、ネットの掲示板と一緒。



特別な立ち位置ってどこよ?

そこに、いつ入れるの?

入れるなら、入りたいよ。



仮に、私が、
特別という立ち位置に入っていくとして、
それに自分が気付けばいいってこと?

気づくことがゴール、ですか?




結局、私がこの文章から受け取ったメッセージは
“あなたのことが気に入らない”
ってことだけ。



これを匿名で伝えてくる。
しかも、組織で上の人間が。


普通に
いじめでしょ。



他の職員も
同じようなものだった。



上層部には、何人も人間がいたのに、
なぜ、これをおかしいと思わないのか。

なぜ、これを職員に手渡そうと思ったのか。

これを渡すことで、どんな気持ちになるのか
なぜ、分からないのか。



もうどこからダメ出ししていいのか
手に負えないって思いながら
色々と、ボロクソに批判した。



“信頼関係のないフィードバックは、ただの攻撃であること”

“匿名でのフィードバックは、ただのいじめであること”

“このフィードバックは、人のやる気を削ぎ、信頼関係をさらに壊すもの”

”何なら、同じことを上層部にも、してあげましょうか?”



結局、
職員から批判を受けた
このフィードバックシステムは
1回限りで無くなった




いっそのこと、
「”私は特別です”と描いたTシャツでも着て会議に出てみようか」
って、仲間と笑い合ってたのがいい思い出。



フィードバックは、する側に注意が必要

よく授業の実践や日々の業務について
フィードバックを求める人や
求められる人がいる。


忘れちゃいけないこと。
リスクを抱えるのは
フィードバックをする側だということ。


なぜなら、
フィードバックをする側は
その内容によって
自分の価値観を露呈することになるから。


何を基準にし、
どう分析し、
どう判断するのか。



例えば、
【2学期以降に期待すること】にあった
別の文章。

壁を作ったり、溝を作ったりせず、みんなで一緒にやることをしてほしい。
みんなで話し合って決めたことを確認しながら、業務を進めてほしい。



この2つを書いた人が
同一人物かは分からなけれど、
やたらと“みんな”が強調されている
この人の価値観はここにあったんだと思う。





断言できるのは、
フィードバックで
やる気や信頼感を与えられない組織は
人を育てることができない
ということ。



良い組織とは、程遠いと思う。



おしまい。
スッキリ。


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