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起業することにフルコミットはいらない

このnoteは、読んでくれた人が少しでも小さいもしくは大きい挑戦をする一歩を踏み出すきっかけになってもらえればと思い書いています。

前回の自己紹介記事
https://note.com/hidekino123/n/n39b89117e889

私は職業柄、起業する前の方々に相談を受けます。「起業がしたいけどどうしたら良いかわからない。」、「独立に興味がある。」、「起業アイデアを考えている。」という方々です。
相談は受けるのですが、実際に起業する方というのはあまり多くありません。
起業しない理由で多いのは、以下の理由です。
1. 今の収入を下げられない。(家族がいる方に多い理由)
2. 良い事業アイデアが浮かばない。
3. 起業資金がない。

なので、私はいつも起業する前の人や少し躊躇している人にこう伝えています。
「今の仕事をしたまま(会社に勤めているならば、その会社にいたまま)で、自分の出来る範囲で起業というか自分で稼ぐことを始めた方が良いですよ。」

結構多くの人、特に日本人に多いのが、「起業=フルコミットしないと成功しない=今の会社を辞めて新しいことに集中しないといけない」という前提で考えてしまっていることです。
でも、私は今の仕事と収入を維持したまま、新しい事業にチャレンジし、追加の仕事と収入を増やす、というスタンスで取り組んだほうが継続性が高くなるので、成功確率が上がると思っています。
※副業禁止の会社も多いので、その辺は工夫しなければなりませんが。

会社をイメージして下さい。すでに既存事業があって、新規事業を始める際に、既存事業を止めて新規事業をやる会社は少ないです。というかそんな会社があったら不安定すぎて経営になりません。小さく新規事業を始め、大きくなってきたら、時間やリソースの配分を変えていく。これがマネジメントだと思います。
翻って、個人でも同じことが言えます。
もし、今あなたが、組織で働いていて、収入があるなら、それはいわゆる既存事業。それをやりながら新規事業(起業)を始めていく、そして新規事業の収入が既存事業を上回ってきたら、組織を辞めて、自分の会社を作ることなどを検討する。こういう流れでやったほうが、精神的にも安定するし、継続して新しいことに挑戦できます。

成功した起業家の方や投資家の方で、「中途半端な気持ちで起業なんか成功しない」とか「1点集中でフルコミットしないと事業は成功しない」とか言われる方がたくさんいます。
「起業するのは大変。経営は辛いことばかり。簡単に成功しない。」というのは事実だと私も思いますが、それと「フルコミットしないと成功しない」というのは、少し論点がズレます。始め方は小さくて良い。小さく始めて、成功の可能性を感じるもしくは継続できる状況を作って、起業を進めて行くことにより、継続性を高める。そして、この”継続性”が成功確率に大きく影響すると私は考えています。

私自身の経験から、
事業が成功するかしないかは、「タイミング」、「運」、「市場」次第。
事業を継続できるかどうかは、「知恵」、「努力」次第。

そして、成功するためには、継続は必須なので、まずは”成功する”ことよりも、”継続する”ことを考える。
たまに、継続性関係なく、起業してすぐに成功する人もいます。なぜならば、上記の通り成功は「タイミング」、「運」、「市場」次第なので。でもそういう成功は再現と継続が難しい。そして何より、成功確率をコントロールできません。

起業に興味があるのであれば、今の収入や仕事を失う必要はないと思います。起業に最初からフルコミットする必要はありません。今の状態で始められること、自分の知恵や経験や技術で稼げる何かをまず小さくても良いので始めてみることをお薦めします。そして継続できる収入(事業)を作ることを考えてみて下さい。それが立派な起業の一歩だと思います。

次回は私が実際にどうやって事業を始めていったのかなども共有させてもらえたらなと思います。

このnoteを読んで、少しでも小さな挑戦をすることに興味を持って頂けたら、コメントなど頂けると嬉しいです。



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