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資産形成の「目的」と「目標」

長期・積立・分散の意義

「長期・積立・分散」の有効性は、いろいろなところで言われていることで、これを読んでいる皆様もすでにご存知のことと思います。
では、なぜ「長期・積立・分散」なのか、考えたことはありますか。
リスクがあるから?
それも理由の1つになるかと思いますが、一番大きな理由は、資産形成には「目的」があるからです。

人には人生があり、その人その人のライフプランがあります。
そのライフプランには目的があります。
例えば、結婚、出産、住宅購入、自分の子供たちの教育などなど。
もちろん大前提として、日々の生活がベースとしてあります。
その「目的」を達成するためには、「目標」を設定することが必要です。
「目標」は、結婚に対して、または住宅などといったそれぞれのライフプランに対しての生き方や価値観によって、千差万別です。

目的と目標の違い

私たちは目的と目標を混同して考えてしまいがちですが、
「目的」は的、つまり最後のゴール地点です。
向こうに掲げてある的を射なければなりません。
それに対して「目標」は標、これは「しるべ」と読みます。

「標(しるべ)」とは、道路で言えば道案内、道標です。
つまり、こう行けば良いですよ、と「的」を確実に射るための方向や距離を示すものです。

これを資産形成に落とし込むと、例えば、子供を学校に行かせるという「目的」のために、総額⚪︎⚪︎⚪︎万円、月々⚪︎⚪︎万円を貯蓄する、と言った「目標」を定める必要があるということです。
では、この目標を確実に実施するためにはどんな方法が必要か考える時に、NISAなのか、保険なのか、株式投資なのか、それとも預金なのか、と言った手法を選択することになるのです。
ただ、ここで注意しなければいけないのは、1つのやり方、例えばNISAだけに固執すると、元本割れするというリスクがあります。
その他の手法にしても、リスクがゼロというものは皆無です。
したがってNISAと保険と預金を組み合わせるなど、リスクを分散させる必要があります。
「卵を一つの籠に入れるな」という格言もあります。
卵をいくつかの籠に分散すれば、一つの籠を落として卵を割ってしまっても、他の籠の卵はまだ残っているという意味です。

しかもそれは一朝一夕には達成することはできず(元々資産を持っている方は別ですが)、長い年月がかかります。
つまり、長期にわたってそれをコツコツと積み上げていく必要があります。

金融教育不可欠

政府は今、「資産所得倍増プラン」を掲げています。
確かにプランはありますが、これを上手に使うのは私達国民です。
国民が得しようと損しようと、政府は「知ったこっちゃ」ありません。

私達は、自らの目で、頭で金融商品やサービスを選び取らなければなりません。
しかし分からないままにやってしまうのは危険です。
販売側により顧客が知識不足につけ込まれてしまうことは避けなければなりません。

私達には適切な知識と判断力を持った金融リテラシーが求められます。
国を挙げての金融教育ももちろんですが、私達自身に「学ぶ」意欲が不可欠です。

参考
日本経済新聞 7/9「国民の金融リテラシー向上が欠かせない」
#経済 #投資 #投資信託 #株式投資

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