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目の前の10万円より、1年後の⚫️⚫️円?!

どっちを選ぶ?

以前テレビを観ていたら、こんな質問をする資産運用の専門家の方がいらっしゃいました。

「あなたはどちらを選びますか?
A 今すぐ10万円もらえる
B 1年後に11万円もらえる」

あなたならどちらを選びますか?

この本質は何かというと、人間というものは楽しいこと・良いことを先延ばしにできないということ、なんですって。
今の楽しみの方を優先するそうなのです。
確かにそうかもしれません。
ちなみにAを選ぶ人が多いらしいですよ。
僕でもAを選んじゃう!

実は統計的には女性はBを選ぶ傾向があり、逆に男性はAを選ぶ傾向で、「今すぐ」をガマンできないのだそうです。
その専門家は、Aを選ぶ人は「時間割引率が大きい」という言い方をされていました。
投資をやってもあまり上手くいかないタイプです(個人差があります)。

ダイエットでは?

ダイエットもそうですね。
「ダイエットは明日から」とか、「自分のご褒美にケーキ」のように格言?!みたいなことを言う人がいますが、
「今日ケーキを食べる喜び」と「1年後にスマートになる喜び」どちらを選ぶのか、と言うことも前述のお金の質問と同じようなことが言えます。
(ちなみに僕は、先々週1週間で5kg痩せました。)

どちらの喜びを選ぶかというと、1年後より今の喜びを選ぶ傾向が人間にはあるということなんですね。
つまり時間割引率が高い、と言うことが言えます。
別の言葉に置き換えると、「せっかち」な人。
こういう人は先の未来の価値が遠いほど小さく見えてしまい、つい目の前の喜びを選びがちです。
すぐ結果を欲しがってしまうんですね。

一方、双曲割引という言葉もあるそうです。
遠い未来は待てるけど、近い未来はせっかちになる傾向になるそうです。
これが強いと、後回し行動の傾向が強いのだそうで、夏休みの宿題は夏休みの最後にやるような人です。
この双曲割引が強い人も、投資や貯蓄があまり上手くいかないタイプです(しつこいですが個人差があります)。

目の前の飴に踊らされない

さて、最初の質問に戻りますが、
1年後に11万円もらえると言うことは、投資でいうと年利10%です。
これは大きいですよね。
毎年1万円もらえるのですから。

では、今すぐ10万円をもらえる方を選んだ人にさらに質問です。
いくらもらえるならば1年待てますか?
実はこの金額が大きい人ほど、時間割引率が大きいのだそうです。

前置きが長くなりましたが、ここまでの話を「投資」に置き換えると、どのようなことが言えるのでしょう。
資産形成における時間割引率の弊害という点で見ると
「毎月分配型投資信託」は一見良さそうに見えますが、よく考えると、投資は複利で増やしていった方が、時間を味方につけることでより増えます。
ついつい毎月もらえた方がいい、と考えてしまいますよね。

また高配当株銘柄はというと、配当金としてもらえた方がいい、と考えてしまいますよね。
でも、長い目で見た場合、利益が出たからといってすぐに配当金を出さずとも、出た利益をさらに再投資して企業として成長してくれた方が、投資家としては株価は上がってくれて、キャピタルゲインは増えそうです。

ということで、目の前の数字に踊らされることなく、冷静に、長い目で見て、投資判断したいですね。

ケーキ食べたくなってきました。
ガマンガマン。

参考 日経ニュースプラス9( マネーのまなび+9)
#経済 #投資 #投資信託 #株式投資

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