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新NISAで賢くリスク分散


新NISA、カウントダウン


明日から8月です。
ということは、あと5ヶ月で始まりますね。
何が?って、新NISAですよ。

そんな声がちらほらと私の周りで聞こえてくるようです。
新NISAについては、色々なネット媒体や記事、投資関連の書籍・雑誌などで、もう本当にたくさん取り沙汰されているので、少しでも関心ある方であれば、少しはご存知なのではないでしょうか。

新NISAは、短期的な投資よりも長期的な投資で、あのアインシュタインも「人類最高の発明」と驚愕したほどの「複利」の力を利用した投資となります。

したがって、短期的な売買をする方にとっては、あまり必要ないのでは?という人もいます。
でも、僕は必ずしもそうとは限らないと思わないんですね。
その理由の1つが、税の優遇措置です。

成長枠に着目


そして、短期売買を好む方であれば、新NISAの「成長枠(現一般NISA)」を利用するのも、一つの考え方ではあると思うんですね。

新NISAの「成長枠」は、アクティブ(指数を上回る運用を目指す)ファンドも幅広く選べるし、個別株投資も可能です。
ただ、現行の一般NISAよりは、選べるファンドがグンと絞り込まれるので、そこは好きなものを選べるわけではありません。
ただ、逆に厳選されているので、リスクが高いものを掴んでしまうリスクは少ないというのはありがたいです。
どんな内容のものに絞り込まれるかというと、例えば、信託期間(つまり運用期間)は20年以下のものは外されるのがまず基本。
さらに「テーマ型」と呼ばれるようなものも排除されます。
この「テーマ型」は関連業種や特定の新興国などで運用されるものなどを指します。

テーマ型が外される理由としては、流行り廃りに影響されるからです。
今はチヤホヤされている業界も、数年後は逆風が吹く、なんていうことも十分にあり得ます。
ということは、長期投資には向かないということになるのです。
現に運用期間が短いファンドが多いようです。

さらには、毎月分配型も排除(こんな言葉で選挙を苦戦した政治家がいましたね、以前)されます。
理由は単純です。
毎月分配されてしまうと、せっかく長期・複利で運用されているのに、元本がどんどん減ってしまい、複利の恩恵が受けられなくなってしまうからです。

その他、デリバティブ(金融派生商品)を利用したファンドも当然除外されます。
例えば、レバレッジ型などです。
なぜならリスクが高いからです。

賢く売買、賢く運用


また、ここがとても大事な部分だと思います。
成長枠とつみたて枠。
例えば成長枠を使う場合、つみたて枠のファンドも選べます。
つまり同じファンドを成長枠とつみたて枠両方で買うことも可能だということです。

例えば、つみたて枠は定期・定額で購入し続け、そのファンドの出来次第では、成長枠で同じファンドをスポット購入というハイレベル?なやり方もできるのです。

ただ、やはりアクティブ型は、10年程度では市場の平均以上に増やすのはなかなか難しそうというのが、専門家共通の認識のようです。
もしアクティブ型を勧められるようであれば、リスクをどこまで取ることができるかを、事前によく検討しておくことをお勧めします。
またアクティブ型はインデックス型(指数連動型)よりもコストも高いです。
もしもアクティブ型に興味が高ければ、リスク分散させて、インデックス型とアクティブ型を併用すると良いと思います。
もし安全策を取るならば、成長枠とつみたて枠両方で、インデックス型を運用することだと思います。

成長枠とつみたて枠、アクティブ型とインデックス型。
利用可能な金額は年間360万円まで(成長枠240万円+つみたて枠120万円)と範囲が決められていますが、上手く分散させて、賢くNISAを活用しましょう。

参考
日経ニュース プラス9
日本経済新聞 7/29『投信、「成長枠」でも指数連動型』
#経済 #投資信託#投資#新NISA

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