【12,000文字で解説】3Dプリンターものづくり副業、「好き」でお金を稼ぐ4つの方法
はじめに
この記事では、3Dプリンターを使ってお金を稼ぐ方法を4種類、紹介します。また、メイカー活動、ものづくり系のベンチャー立ち上げを経て得た知見をもとに、これから3Dプリンターを使ってお金を稼ぎたいなぁと思っている人へのアドバイスです。
僕は「3Dプリンターでヨーヨーを作る」という活動を6年間続けている、「YOYOMAKER(YOYOMAKER)」ということをやっております。ヨーヨーが好きで、自分で作りたいなぁと思って、3Dプリンタで作り始めたらそのまま収入につながった、という人間です。
この活動「YOYOMAKER」の実態を公開しながら、趣味レベル、ゼロから始めて、どのようにお金に変えてきたか、そのポイントを共有していきます。
稼ぐ方法って書いてますけども、よくあるアフィリエイトで稼いで年収何百万とか、南の島でパソコン1台で稼ぐみたいな、そういうものではないです。
「3Dプリンターでキミもウン十万稼げる!」とか「副業なら3Dプリンターおすすめ!」とか、僕は言いません。
ものを作るのが好きでやってたことがそのままお金につながったという感じなので、大きく稼ぎたい、儲かりたいっていう人には3Dプリンターはオススメしづらいです。
活動を通じた売上の結果としては、トータル250万円くらいになっています。発売開始からの3年間で合計5,000個売った商品もあります。
いろいろ数字を出しますが、企業さんとの関係もあって公開できる範囲で公開します。詳細な情報とノウハウ部分は有料になっております。
ただ、ぶっちゃけ、目次に並んでいる単語を見るだけでも、なにかできることを閃いて、3Dプリンターでお金を稼げる人はいると思います。
☆こういう人に役立てて欲しい
・3Dプリンターでいまやっていることや作っているものをお金に変えたい人
・将来ものづくりで独立起業を考えている人
・家庭用3Dプリンターを副業で運用してみたい人
☆この記事を読んでもあんまり参考にならない人
・3Dプリンターって響きだけで儲かると思ってる人
・オリジナルコンテンツを用意できない人
・3DCADもしくは3DCGソフトが使えない人
このnoteの読み方
3Dプリンターって、本体単体でどうにかなるものではありません。3Dプリンター、コンテンツ、ソフトウェア、三位一体ではじめて輝く機械です。
特にコンテンツ、「なにを作るのか」がとてもとても大事になってきます。
そして、「それを誰が欲しがっているのか」が、継続してお金を稼ぐのに必要な要素です。(マーケットと言いますが、このnoteでは割愛します。)
僕が3Dプリンターで展開しているジャンル、売っているマーケット、やっていることを中心に書いていますが、あなたのやっていることにそのままは当てはまらない可能性が高いです。あなた自身に置き換えてもらって、あなたがやっていることに当てはめるとどういうことになるか?
「こうやったらじぶんが作ったモノがお金に変わるかもしれない」
そんな読み方をしてもらうことで、得るものがあるはずです。
自分が3Dプリンターでやってきたことをどうやってお金に変えるか?に、いま、ジャストナウ、悩んでいる人には逆に強くお勧めしたいです。
僕が実際に実施したクラウドファンディングプロジェクトを含め、全部実例です。4種類のノウハウと3Dプリンターで稼ぐための考え方を、実例を交えて説明していきます。
「方法その1」は無料で読めます。方法その2〜4の中には、実際に作っている商品の詳細な情報や発生したギャラの詳細情報があるため有料です。
では本題に入っていきましょう。
2月16日追記:今まで100円で販売をしておりましたが10個売れたので、内容を加筆して500円に値上げしました。ワンコインで読めます!
お金への変換方法 その1.教える
その1は、「教える」です。
「なぁ〜んだ、そんなこと?」って思ったあなた。
でもね、実践してる人ってまわりにいます?いなくない?
僕が3DCADの学習を手探りで始めたのは、2013年の秋。
3Dプリンターを買ったのが2014年の夏。
その冬には「3Dプリンターのワークショップ」で36,000円を稼ぎました。
3Dプリンターを買って、それがお金になったのは半年後です。
「3Dプリンターで稼いだ」というのは、これがスタート地点でした。
当時、3Dプリンターでヨーヨーを作っている人っていうのはまったくおりませんで、切り口も良かったんでしょう。お客さんは、主婦、製造業の人、ヨーヨーやってる人、WEBデザイナー、世代も、20代から50代まで様々でした。
この初回は、今思い出しても、遊び心の強いお客さんが集まっていたと思います。
場所を貸してくれたシェアオフィスのオウンドメディアで紹介してもらって集客でき、ひとり3,000円のワークショップで12人申し込みがありました。
売上:単価3,000円×12人=36,000円
経費:場所代3,600円+交通費400円=4,000円
粗利:32,000円
以来、場所を変えたり、値段を変えたりしながらやってきました。基本的に単発です。拘束時間も2時間ですね。
企業さんからの依頼で講師をしたときは、場所は先方の用意したところ、材料費(フィラメント代実費)の請求をしておりまして、結果的に損はしてないです。
毎月やっていたわけではなくて、不定期でほそぼそやってたんですが、4年間でトータルで120人くらいに教えて、50万円くらいにはなってます。
もし自分の3Dプリンターを持ち込んでスライサー処理まで実演して説明するのであれば、1人あたり5,000円以上取って良いです。もっと取っても良いかも。(全6回の講座シリーズにして6万円とか取ってるところもあるし…。)
STEM教育ブームでもあるので、営業力・企画力のある人は、プログラミング教室等に企画を持ち込めば面白がってくれるところがあるはずです。
そういうところにいる生徒さんはロジカルに考えるクセがついている子が多いため、3DCAD、3Dプリンターとの相性も良いです。
☆この方法の良いところ
・お客さんと交流できる。どんなことを知りたいか、ニーズも拾える。
※今でも写真付きで年賀はがき送ってくれる人、います。小学生の男の子なんですけど、毎年年賀状もらうたびに成長してて、ほっこりします。嬉しいです。
・自分の知識が、すぐお金になる。
・ほとんど言い値で開催できる。
・そのジャンルで競合がいなければ「第一人者」として独占できる。
☆この方法の悪いところ
・自分がやっていることを人に説明できるスキルが別に必要
・場所の確保が必要(今の時期は特にリアルイベントの集客が大変)。
・移動、準備、企業さんの場合は事前打ち合わせなど、時間拘束は比較的大きい。
・準備、宣伝、開催、アフターフォローまで1人でやるとかなり大変。
☆留意すべきこと
講座として人気を出す、あるいは継続するには、ものづくりとは異なるスキルが必要です。
それは「話芸」と「プレゼン」です。
初めてワークショップやったとき、一人のお客さんから「しゃべるのうまいですね、楽しかったです」って言われました。
もともと人前に出てなにかするのに抵抗ないタイプの人間であったこと、イベント運営等人前に出て喋る場面が多い仕事が本職ではありました。
とはいえ、あらためてこう言われると
「えっ!?3Dプリンターのことよりも、僕がしゃべるのが楽しかったの?」って感じがありました。
「人前に出て教えること」にはまったく抵抗のなかった僕ですが、これを読んでる人の中には、人前で喋ることが苦手だったり、うまく会話ができなかったり、みたいな人もいるでしょう。
でも、尻込みする必要はなくて、「ああ、この人、本当に好きなんだなぁ」って伝わるように人に話すことができれば大丈夫です。
このお客さんは「じぶんが好きなものについて喋っている人を見る」のが、楽しかったんでしょう(笑)。
苦手だなぁって人はこれを機会に克服すると良いですよ。お金になる場面が増える可能性があります(方法その3にて)。
ちなみに話すスキルは、訓練するのはそんな難しくないです。
毎日カメラに向かって自分の好きなことをしゃべって、それを録画して、YouTubeにアップしてればどんどん上手くなります。
↑僕のYouTubeチャンネルです。ほとんど喋ってるだけ(笑)。
プレゼンスキルは、文字を大きくしてパワポが作れればOK。
もし学生の頃に研究発表していたり、本業で営業資料プレゼンするなどしていれば問題ないでしょう。
配布資料やパワポは一度作ってしまえば使い回しが利くということもあります。
今は感染症の流行があるため、大々的に人を集めることがむずかしい世の中ですが、ZOOMでワークショップを開催するなど、やりようはありますね。僕はDiscordとZOOMで不定期に継続してます。
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