見出し画像

起業したときやビジネスでも       熱意の持ち方とゾーン状態について

起業を行うには熱意が必要です。
熱意の必要性については前回の記事に書かせて頂きました。

経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏や稲盛和夫氏は熱意についてどの著書でも語っておられます。熱意が成功の根源であると。著名な経営者であれ無名の経営者であれ熱意という資源の質は大差が無いはずです。仮に能力や環境が乏しくても世界一の熱意、情熱では勝つという気持ちにさせてくれます。

熱意を持つということは頭で理解できていても、どの様に行動すればいいのかわからないことがあります。自ら意欲に熱が入らないこともあり時に熱意を持ちすぎて燃え尽きてしまうこともあります。

熱意を持つために必要なことをまとめてみました。

1 自らやりたいことをやる。
   やりたいことと、やるべきことを一致させる。


   
誰かにやらされていることをやるのではなく自らやりたいことをやる。
起業家であれば自分のやりたいことを選択できるはずです。誰かの下請けになるのではなく。自らのやりたいことを仕事にする、やるべきことがやりたいことになる様に高める。それでももしやりたいことにならないなら切り捨てます。やりたくないことに恐怖感を持った熱意は苦痛が伴います。寝食を忘れて熱中するくらいやりたいことをやりましょう。

2 小さな達成、成長を味わう


日々の達成感を味わえる数値目標を取り入れ成長をしていることを実感できる様にします。例えば売上を上げるために100人の見込み客と会う必要があるなら、仮に売上につながっていなくても会っている人数が増えれば成果に近づいていると実感できます。また、小さな成功をしたら素直によろこびましょう。成功の喜びを習慣化していきます。

3 習慣化する


「教えてやる!東大は簡単だ!!」 の1年で東大に合格する勉強法を題材にした漫画『ドラゴン桜』にはこの様なシーンがあります。



「歯を磨かないと気持ちが悪くて寝られないだろ? それと一緒だ。勉強しないと気持ちが悪いと感じるようになれ。そうすれば勉強することは特別じゃなく日常の習慣になる」

ドラゴン桜 三田 紀房

熱意が特別なものでなく、仕事に取り組むときプレゼンの前、挨拶するとき、移動中。常に熱意を上げるルーティンを作り習慣化すると当たり前になります。

4 承認しフィードバックしてくれる人物をそばに置く

常に成果を承認してくれる人が身近にいることで意欲が高まります。コーチやコンサルタント、パートナーでもいいでしょう。報告をして承認してもらいましょう。

スポーツ選手、政治家、経営者にはよき外部アドバイザーがいます。費用が掛かるかも知れませんがアドバイザーがいることが成長につながります。


避けるべきこと


「モチベーション3.0、持続するやる気をいかに引き出すか!」のダニエル・ピンク氏によると、○○しなければならないという熱意、恐怖から発する熱意は長続きせず機能しないといいます。



モチベーション1.0とは、人間が持つ最も原始的なやる気のことです。「生理的動機付け」生きるために仕事する。生活のために働くということですね。

チベーション2.0とは、アメとムチによって生まれるやる気です。
決められた時間に正確に商品を作るというような生産性を高めることでインセンティブを与えられる。失敗すればペナルティを受けるという方法です。

成果主義が日本でも流行りましたが、その報酬体型を取り入れた大手電気メーカーが内部での競争が高まったりスタンドプレーが増え地道な仕事の質が下がったといわれています。結果社員の士気が低下して赤字に転落しました。




モチベーション3.0では「主体性」「成長」「目的」を中心とした個人から湧き出る内発的モチベーションのことをいうそうです。



ダニエルピンク氏 「やる気に関する驚きの科学」

自身のビジネスは「主体性」「成長」「目的」の点でどうか。チェックしてみましょう。

熱意をもって仕事をしていると、思わぬ成果を出すことがあります。自分では意識していないのになぜか達成でいているといういわゆるゾーン状態に入ることがあります。



私は講演の仕事をしていますが、各地に呼ばれて2時間「ロイヤルカスタマー戦略」や「流通業のマーケティング手法」のテーマで話をします。熱意を語っているとしばしばゾーン状態に入ることがあります。

恐らく、講演の仕事をしている人だけでなく人前で披露をされる演奏家や演劇の方、スポーツ選手の方もあるかも知れません。

自分が作ったテーマで自分の言葉で講演をしているにも関わらず、あるタイミングで自分が勝手に話をしていて予定していないことをその場の聴衆に合わせて話をしている。その姿を客観的に自分が観ているということがあります。

その様なゾーン状態に入ったときにはお客様からの評価も高く、感謝され個別のコンサルティングや別の講演の機会をいただくことがあります。自分としてはあっという間に時間が過ぎた感じがします。


私はゾーンに入ることの専門家ではありませんが、レーシングドライバーの井原慶子氏がゾーンに入る方法を語っておられます。

1 食事で感情をコントロールする 消化を終わる時間を考慮する
 米は感情をコントロールしやすい
2 音楽を聴くと交感神経と、副交感神経ともに増幅しやすい。
3 大きな筋肉を動かし血流を脳に送る、頭に十分に血液を送るとやる気がでる。
4 体力の回復が間に合わないときは香りで感情をコントロールする。鼻は脳に最も近い。
5 考えない。手足の様にコントロールできる様にする。
体は心からコントロール、心は体からコントロールする。

井原慶子氏 「突破する力!~"ZONE”人間としての能 力を最大限発揮する方法」


熱意を持つことで、取り組むべきことにフォーカスがされ想像以上の力が発揮できます。技術的なことを学ぶ、批評批判よりも熱意を持つことでビジネスも成功しやすいのではないでしょうか。

ゾーンに入るくらいビジネスに熱中したいですね。

スクリーンショット 2021-06-13 19.29.02


紹介した本


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?