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災害とボランティア

 日本は本当に自然災害が多い国です。地震、火山噴火、台風、洪水、津波、地すべり等々、毎年何らかの災害が日本のどこかで起こります。少し前まで、「福岡は大きな地震が起きないからいいね」と言われていたのに、福岡西方沖地震でこの都市伝説は呆気なく消滅しました。日本ではどこに住んでいても、地震から逃れることはできません。

 台風も同じです。最近は台風が大型化しているようで、台風による直接の風水害以外にも、急激な増水による河川の氾濫などがしばしば起きています。最近、自然災害の後で活躍するのが災害ボランティアです。阪神淡路大震災以降、多くの人の意識が変わり、ボランティアに積極的に加わるようになったと思います。

 ボランティアは、もちろん無償の奉仕活動ですので、素直に頭が下がります。行方不明児を発見して一躍時の人になったスーパーボランティア・尾畠さんは高齢ですが、多くのボランティアは比較的若い人が多いようです。ニュースなどで若者のボランティア活動の様子を見ると、”日本はまだまだ大丈夫”と思ってしまいます。

 今日、NHKの番組で”重機のアミューズメントパーク”が紹介されていました。これは、ショベルカーなどの重機が趣味の”重機好き”を対象にしたイベントですが、重機取り扱いの修了証取得も兼ねています。この話題も、実はボランティアと大きく関係しています。大水害なので道路や家が土砂で覆われた場合、人力で除去するのは並大抵の努力ではありません。こんな時に、重機が役に立つのです。

 しかし、重機は調達できても、重機のオペレーター(操縦者)がいなかったそうです。「こんな時に重機が使えたら・・・」と悔しい思いをした人たちが、万一の時のために重機の操作を覚えたいと思ったようです。被災地でこんな事があったとは全く知りませんでした。ボランティアの意識の高さに、脱帽です。

 重機が扱えなくても立派なボランティアです。また、ボランティアに参加できなくても、やれることは沢山あります。”強靭な国家”は頑丈な建物などでもたらされるのではなく、一人一人の行動によってもたらされるのだと思います。

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