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NHKから電話があった話(1) 不発弾編

これは、比較的新しい数年前の話です。いつものように部屋で仕事をしていると、電話が鳴りました。「また、ワンルームマンションの押し売りか?」と思いながら受話器を取ると、女性の声で「NHKの○○ですが、不発弾のことでお話を伺えないでしょうか?」と切り出されました。

おそらく、”不発弾”をググって見つかった研究室のWEBサイトを見て連絡してきたのでしょう。私は、不発弾探査の研究もしているので、ホームページにも簡単な解説記事を書いていました。その話かと思って聞いていたら、そうではないようでした。「○○という場所で不発弾が見つかりました。学校の体育倉庫のような場所に長年保管されていたようです。危険はないのでしょうか?」と聞かれました。

私は”不発弾探査”の専門家ではありますが、”不発弾そのもの”の専門家ではありません。なので、「不発弾の内部構造について知りたいのであれば、自衛隊などに問い合わせてはいかがでしょうか?」と答えました。「確かにそうですね。ありがとうございました」と言って電話は切れました。

大学なら何でも知っていると勘違いしているのか、電話で様々な問い合わせが来たりします。九大は無愛想だと思われたくないので、いつも丁寧に対応していますが、何でもかんでも知っているわけではありません。残念ながら「知っていることしか、知らないのです」。

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