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ペーパーレス化を推進中!?

 その昔、『紙の量が文明進化の指標』だと考えられていました。その後、コンピュータが普及し始めた頃、「紙はいずれ無くなる運命だ」と言われました。しかし、紙の量は一向に減りません。むしろ増えたような気がします。

 会社などでは、”コピー撮り”と言われる仕事があるように、いまだに紙の資料が使われていました。しかし、ここにきて事情が変わりました。コ〇ナの影響でリモートワークが増え、対面会議で配布される紙の資料が無くなったのでした。皆さんも経験があると思いますが、会議に使う資料はデジタル化されて、事前に配布されます。また、会議中にはパソコン画面に共有されます。コ〇ナで、一気にペーパーレス化が加速しそうです。

 ペーパーレスとは、紙媒体を電子化してデータとして活用・保存することを指します。ビジネスでは、これまで紙で運用されていた文書・資料を電子化して、業務効率改善やコスト削減を図ることをペーパーレス化と呼んでいます。最近は市販の書籍も電子化されていますし、自分の蔵書をデジタル化する”自炊”も増えています。

 ペーパーレス化は、コ〇ナ禍での必然ですが、ペーパーレス化には、ビジネスと環境保全の2つの利点があります。ビジネスでは、社内文書を電子化することによって、業務の効率改善やコスト削減、セキュリティ強化、オフィスの省スペース化が期待できます。また、テレワークなどでも、ペーパーレス化の推進は重要な役割を果たします。

 紙の生産には、原料となる森林を伐採する必要があります。紙の大量生産によって、二酸化炭素を酸素に変える森林が減少しているほか、紙の生産・廃棄の過程で二酸化酸素が排出されることから地球温暖化への影響も懸念されています。こうした背景から、環境保全への取り組みとしてペーパーレスの推進が重要視されています。

 これは、世間一般でのペーパーレス化ですが、私の場合は少し事情が違います。かなり個人的な好みですが、私は紙が好きなのです。紙の手触りや、斜め読みできる紙資料のメリットから、紙の試料を大量にかかえています。しかし、部屋のスペースは限られています。ついに、その限界に達してしまいました。現在、紙の試料を片っ端からデジタル化しています。中には今後使わないだろう古い資料もありますが、考えると作業がはかどらないので、ひたすらスキャナでデジタル化しています。

 早くからコマメにやっておけば、何てことはなかったのですが、紙資料が許容量の限界を突破したための、止むを得ないデジタル化です。はたして、伊都キャンパスに引越した当時の、スッキリした部屋に回帰することはできるのだろうか?。

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