山笠があるけん、博多たい!
朝起きた時に、いつものようにテレビを点けたら、NHKで『博多祇園山笠』の様子が生中継されていました。博多祇園山笠は、博多の総鎮守として知られる櫛田神社に山笠と呼ばれる作り山を奉納する神事です。この神事は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。祭の期間は毎年7月1日から15日となっていて、最終日の未明には関係者が参列して櫛田神社祇園例大祭が執り行われます。そして、このフィナーレを飾るのが、『追い山』です。
”櫛田入り”と呼ばれる山笠の奉納の後、『流』という近隣の町で構成されるグループ毎に、山笠を担ぎながら所定の順路を競って巡行する追い山が行われます。流には、恵比須流・大黒流・土居流・東流・西流・中洲<なかす》流・|千代流の7つの流があります。当事者として祭りに参加できるのは、”原則として”地域住民および地域出身者だけに限られています。
山笠は神事だけあって、独特なルールも存在します。山笠期間中に参加者は、キュウリを食べてはいけません。これは、キュウリの断面が櫛田神社の紋に似ているためだと言われています。また参加者は、山笠期間中はオシリ丸出しの”絞め込み(フンドシではありません)”と法被を着ています。この姿は神事である山笠の正装なので、この姿のままホテルのロビーへ行くことも地元のホテルなら許されます。
2023年は、コロナで中断されていた”追い山”が復活した記念すべき年です。タイトル図は”廻り止”と呼ばれる”追い山”のゴール地点です。この追い山は、タイムトライアルレースでもあり、櫛田神社から廻り止めまでの時間が計測されます。2023年の全コースのタイムの1位は東流で、記録は30分11秒でした。
山笠のことを色々と書きましたが、私は地元出身ではないので、いまいちピンときません。福岡には40年以上住んでいるので、それなりの知識はあるのですが、どこか遠くの祭りのような気がしています。なので、まだ一度もナマの追い山を見たことがありません。
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