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どうやら出口戦略が重要らしい!?

現在、研究開発を進めているプロジェクトの推進会議で、「このプロジェクトの出口戦略を考えていますか?」という質問を頂きました。この質問の意図は、「研究開発した成果を、どのような形で社会に還元していく予定なのでしょうか?」ということになります。多額の研究費を投じて実施される研究となれば、研究成果を社会に役立てて有効活用する必要があります。趣味の研究なら、”やりっぱなし”も許されますが、公的な研究ではそれは許されません。

出口戦略(exit strategy)というのは元々は軍事用語で、ベトナム戦争時にアメリカ国防総省内で使用されたのが始まりとされています。長引くベトナム戦争時、敗勢あるいは損害が甚大な状況下で、いかに人命や物資の損失を最小限に抑えて軍を撤退させるか、といった検討や実施に対して出口戦略という用語が使われました。余計なお世話かもしれませんが、どこかの国の大統領も、そろそろ出口戦略を考える時ではないでしょうか?。

この”出口戦略”は、経済用語にも転用され、市場もしくは企業の経営・所有からの撤退時に経済的損失を最小限にすることを指すようになりました。また、投資において投下した資本を最大限に回収することも出口戦略と呼びます。

さらには、軍事や経済の専門用語以外にも広く使われるようになり、直近ではコ〇ナ感染対策にも、出口戦略が求められるようになっています。研究プロジェクトで出口戦略という場合は、”プロジェクトにかけた費用以上の経済効果”を意味しています。まだプロジェクトの途中なので、最終的な出口がはっきりしていませんが、できるだけ研究成果を社会生活の向上に役立てられるようにしたいと考えています。

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