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古墳探訪#4 ポツンと巨大古墳 作山古墳

  久々の古墳探訪です。作山古墳(つくりやまこふん; 三須作山古墳)は、岡山県総社市三須(みす)にある古墳です。墳形は前方後円形で、前方部を南西方に向けています。墳丘は3段築成で、墳丘長は282メートルもあります。しかし、岡山県にはこれを超える350メートルの墳丘長の造山古墳(つくりやまこふん; 全国4位)があります。字は違うのですが、どちらも”つくりやま”と読んで間違いやすいので、山は”さくざん”、山は”ぞうざん”と呼び分けられるそうです。”さくざん”の作山古墳は、岡山県で2位、全国で10位の規模の巨大古墳で、5世紀中頃(古墳時代中期)に築造されたと推定されています。もちろん、国指定の史跡です。

 この古墳には、調査ではなく見学に行きました。今は研究費に旅費も含まれていますが、当時は別枠で年間数万円程度の旅費がありました。年度末でこの旅費が少し余っていたので、この機会に見学に行くことにしました。新幹線と在来線を乗り継いで、最寄り駅まで行って、そこからは歩いて行ったような気がします。

 タイトル図のように、作山古墳の周辺には何もないので、道に迷うことはありませんでした。作山古墳は、本当に大きくて、古墳というイメージがわきませんでした。名前の通り、ちょっとした”山”のようでした。古墳全体は樹木に覆われているので、古墳とわかっていないと”ただの小山”にしか見えません。作山古墳には、登山道(?)のような道があって、古墳の頂上まで上がることが出来ます。散歩がてら、頂上まで登ると、やっと古墳のような形が何となくわかりました。

 この古墳は、盗掘されたような痕跡がないので、主体部と呼ばれる埋葬施設が残されてる可能性が高いと考えられています。いつか、この古墳の探査にチャレンジしてみたいなぁ。


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