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受験生、頑張れ!

 大学共通テストが週末に実施されます。意外と知られていませんが、試験監督や会場係などは、大学の教授・准教授・助教といった大学教員が担当します。アウトソーシングが無いこともありませんが、大学共通テストの試験監督は、基本的には国公立の大学教員が担当します。私が受験生の時は、そんなことは考えもしなかったのですが、大学の教員になって初めて実感しました。

 試験監督や会場係は、大学にとって最も重要な仕事です。それというのも、”大学生”と”教員”が大学の根幹だからです。大学の建物や実験装置も大事ですが、”学ぶ人”と”教える人”がいてはじめて、『大学』が成立します。そんなことはないと思いますが、試験監督を面倒くさい雑用のように思っている教員がいれば、それは大間違いなのです。

 これまで何度も試験監督を務め、色々な経験をしてきました。幸い、今まで大過なく勤めてこれたのは幸運としか言えません。全国で一斉に行われる大学共通テストは、”トラブルなく終わったことが当たり前”なので、先生たちにもプレッシャーがかかります。もしトラブルがあれば、テレビや新聞で取り上げられることもあります。それくらい、緊張感がある重要な仕事なのです。

 試験監督や試験場係は、受験生の皆さんが普段の実力を発揮できるように、受験生を応援する気持ちで優しく見守っています。受験なので、緊張するのは当り前です。しかし、受験生の周りの試験監督や試験場係が”優しい気持ちで見守ってくれている”ことを知っていれば、少しは落ち着いて受験に臨めるかもしれません。

 もうすぐ本番です。受験生、頑張れ!!。

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