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コレも日本語!?

朝の通勤時、車内のラジオでFM局の番組を聞いていたら、「キャッチーでエモい、ポップなラブソング」という、イチオシの歌の特徴を表現した宣伝文句が聞えてきました。

キャッチーとは、聞く人に”受けそうであること”や”人気になりやすいさま”を表す言葉です。 もとは英語の catchy 由来の言葉です。エモいの意味は”感傷的・哀愁的・郷愁的な気持ちで、心が揺さぶられて何とも言えない気持ちになること”です。この言葉も英語の emotional からできた言葉です。ポップは、やはり英語のポピュラー(popular)からきた言葉で、1960年代に米英を中心に支持された前衛的な美術様式です。これが音楽の表現にも使われるようになり、”軽い”、”気取らない”、”ごちゃ混ぜ感覚の”などを意味するようになりました。

前述の表現を古臭い日本語に訳すと、たぶん「(聞く人に)受けそうで、魂が揺さぶられるような、軽い感じの愛の歌」となるのでしょう。今の若者には当たり前の表現なのでしょうが、オジサン世代の心には響きません。この表現はカタカナばかりで、平仮名なのは助詞だけです。ここまで来ると、この表現が日本語なのか怪しくなってきます。

言葉は常に変化するので、”正しい日本語”というものはありません。その時代、その時代で通じる日本語がある意味では”正しい日本語”です。しかし、世代間のギャップは大きいものがあります。私が子供の頃は”十年一昔”と言う表現がありましたが、今は時代の変化が速くて、5年前でも大昔のような気がします。

若い人たちからも読んでもらえるような、キャッチーでエモい記事を書けるようになりたいと思っています。

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