見出し画像

キャリブレーションが大事です。

キャリブレーション (calibration) は、”目盛り”や”調整”という意味を持つ言葉です。具体的には、計測器が示す値の正確性を標準器と呼ばれる機器を用いて比較し、計測器の偏りを明らかにするだけでなく、正しい値を計測できるように調整する作業を意味します。

最近の計測器は測定値がデジタル表示されるので便利ですが、出てきた数値が正確ではない場合があります。計測器による精密機器のためは、定期的なメンテナンス、つまりキャリブレーションを行ない、計測器の精度を一定に保つ必要があります。

キャリブレーションと似た言葉に”校正”があります。校正の意味は、計測器が現状どのような動作・機能・精度なのかを確認する作業のことです。校正はあくまで計測器の動作・機能・精度を確認するものであり、誤差を調整し正しい数値に戻すものではないことに注意が必要です。

現在開発中のMT法の計測機には、新しい磁気センサが採用されていますが、この磁気センサが正しく働いているかを校正し、キャリブレーションする必要があります。そのため、2mの直径を持つ巨大なヘルムホルツコイルを製作しました。このヘルムホルツコイルで正確な磁場を発生させ、磁気センサの出力を調べるのです。このキャリブレーションが正しく行われないと、地下の比抵抗構造が正しく反映されません。

精密な測定には、正しいキャリブレーションが欠かせません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?