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スポーツでのAI活用

AIは、文章や画像の生成などに利用され、仕事の効率化などのビジネス分野で活用されているのは周知の事実です。それ以外にも、様々な分野で利用されていますが、スポーツの分野でも積極的に利用されつつあります。

AIをスポーツに取り入れるメリットは色々とあるでしょうが、最近よく見かけるのはAIによる審判・採点支援です。サッカーの試合では、ゴールの判定で使われていますし、バレーボールでもボールのイン/アウトの判定やタッチネットの判定などに使われています。画像を用いたAI判定では、人間が判断できないような場合でも、公平なジャッジが可能となります。

もうすぐパリオリンピックが開幕しますが、AIを活用して過去の試合のデータを分析することで、戦略立案や戦術の高度化が可能です。また、AIによるデータ分析は、選手の育成や効率的なトレーニング方法の選択にも役立っています。

さらには、バスケットボールでは、選手の貢献度をAIで評価して貢献度を数値化しているチームもあります。バスケットボールでは得点だけが評価の対象になりやすいのですが、守備やチームの鼓舞なども評価の対象に含まれるそうです。このような貢献度を基にして、チーム全体の戦力を再構築しています。このように、データ分析は組織力の強化に必要不可欠です。

AIとは直接関係ないのですが、データ分析の重要性をテーマにした『マネーボール』という映画がありました。この映画では、データ分析手法・セイバーメトリクスを取り入れることにより、MLBの弱小チームだったオークランド・アスレチックスが、2002年に20連勝という記録的偉業を達成する快進撃の様子が描かれています。

大学の教員にも、研究や教育に対する評価が毎年行なわれます。今のところはアナログな評価に留まっていますが、いずれAIによる厳密な貢献度が算出されるようになるでしょう。私は、その前に定年になるでしょうから、ギリギリセーフです。なにせ豆腐メンタルですから、AIによる貢献度を目の前で見せられたら目眩がするかもしれません。

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