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人間ドックに行って来た。

大学でも、職員向けの健康診断が毎年ありますが、ここ20年くらいは毎年、人間ドックに通っています。健康診断は、年齢に応じた一般的な検査らしく、自身の健康状態を診断し、病気の兆候がないかを調べるためのものです。事業者は、労働安全衛生法第66条に基づいて、そこで働く労働者に対して、医師による健康診断を実施しなければなりません。 また労働者は、事業者が行う健康診断を受けなければなりません。要するに、企業に勤めている人は、年に一度の定期健康診断が義務化されています。

大学が法人化する前までは国家公務員でしたから、定期健康診断はありましたが、法律的な義務はありませんでした。義務ではなくても殆どの人が健康診断を受けますが、中には「健康診断なんか一度も受けたことが無い」という猛者もさもいました。いまは、大学も普通の企業と同じなので、そんなことは許されませんが・・・。

『人間ドッ』という言葉を初めて聞いた時は、”人間ドッ”と聞き違えていて、人間なの犬(ドッグ)なの?、と変な勘違いをしていました。これを読んでいる人にはそんな勘違いをする人はいないでしょうが、人間ドックは、病気の早期発見を目的とした、健康診断の上位互換な検査です。人間ドックは、通常の健康診断より検査項目が多いのが特徴で、一般健診/特定健診の内容に加えて、胃カメラ/胃の透視、オプションでCTやMRIなどの様々な検査項目が用意されています。有難いことに、大学職員が加盟している文科省共済では、人間ドックに対してかなりの補助が出るので、検査のオプションをつけても、手出しは数千円程度に抑えられます。

人間ドックを受診し始めたキッカケは、ある症状に見舞われたためですが、いまではすっかり治っています。初めての人間ドックは、泊りがけの本格的なものでした。検査内容はすっかり忘れてしまいましたが、病室で同室になったのが同じ大学のエライ先生だったので、ちょっと居心地が悪かったのを覚えています。現在は、日帰りタイプの人間ドックを受診しています。

毎年人間ドックを受けることのメリットは、検査結果の時間変化をモニタリングできることです。変化が無ければ問題ありませんが、少しでも変化があれば、すぐに気づくことができます。物理探査でも、人間ドックでも、変化を監視するモニタリングは重要です。

しかし、胃の透視に使うバリウムだけは、何回やっても慣れることはありません。それから、「あっち向いて、次はこっち向いて・・・」と続く検査方法にも疑問を感じます。もっと良い検査方法(または検査システム)は無いのでしょうか?。ついつい、工学的な発想で考えてしまうのは職業病です。この病だけは、人間ドックでも発見不可能です。

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