マガジンのカバー画像

雑記コラム

847
物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

初ボーナスの思い出

先週末に夏のボーナスが出ました。こんなポンコツ教員にもボーナスを支給してくれる大学には本当に感謝しています。はじめてボーナスをもらったのは、今から30数年前の6月でした。私は、その年の6月に助手に採用されたので、その月に最初の給料と最初のボーナスを頂きました。 当時の大学の先生は、『文部教官』という国家公務員でした。国家公務員の給料支給日は15日でしたから、勤め始めて2週間しか経たないのに1か月分の給料をもらいました。それから2週間後の月末には、最初のボーナス(給料の半月分

今週は授業三昧でした

大学はいま夏学期ですが、この学期には定期的な講義は担当していません。しかし、オムニバス形式の単発授業が今週3つも重なりました。これらは年に1回だけの授業なのですが、たまたま同じ週に集中してしまいました。 最初の授業は月曜日で、大学院の博士後期課程対象の授業です。この授業を受けるのはほぼ全てが留学生なので、講義は英語で行ないます。あまり得意ではない英語での授業ですが、何とか無事に終わりました。 二番目の授業は木曜日で、大学院の修士課程の学生が対象です。これは、大学院生対象の

バックモニターが魚眼レンズに・・・

私は車の運転が苦手です。特にバックは大の苦手です。そんな私が通勤で車を使えているのは、バックモニターのお陰です。今の車にはもちろんバックモニターは付いていますし、以前乗っていた車にも付いていました。 若い頃から長年運転しているベテランドライバーなら、バックモニターはむしろ邪魔でしょうが、私のようにペーパードライバー歴が25年と長い人には、有難い味方です。バックモニターのお陰で、難しい機械式駐車場にも駐車できています。 しかし、今日はチョッとドッキリしました。雨でバックモニ

謎のスポーツカー 謎は深まるばかり

伊都キャンパスの駐車場内で、”謎のスポーツカー”を見かけました。この車は、艶消しブラックの車体の二人乗りのスポーツカーです。車にはあまり詳しくないので、車種は全然わかりません。車の前方には見たことがあるようなエンブレムが付いていましたが、どこの自動車メーカーなのかすぐには分かりませんでした。 エンブレムを頼りに自動車メーカーを探しましたが、見つかりませんでした。でもこのエンブレムはどこかで見たことがありました。ある時、二輪車の画像を見ていたら、そのエンブレムが何処の会社のモ

記憶に残るタバコの銘柄

私はタバコは吸いませんし、副流煙も気になるくらいの嫌煙派です。しかし、タバコの銘柄には子供の頃から成人にかけての思い出があります。 最も印象深いタバコの銘柄は『ハイライト(hi-lite)』です。水色のパッケージが印象的なハイライトは、父が好んで吸っていました。この記事を書くために少し調べていたら、ハイライトは私が生まれた年に発売されたことを知りました。ちなみにハイライトのデザインは、少し前に亡くなった和田誠さん(平野レミさんの旦那さん)が手掛けています。 昔の我家には”

特許の相談に行ってきました

現在進行中のMT法プロジェクトの将来的な出口戦略としては、開発した技術の特許出願や商品化などを考えています。これまで三世代の試作機を開発し、プロジェクトも終盤に差し掛かっています。この新しい測定機の権利化の可能性を探るため、天神にあるINPIT福岡県知財総合支援窓口というところに相談に行きました。事前に予約をして言ったので、特許の専門家である弁理士さんが対応してくれました。 開発したものが特許になりうるかどうかは、以下の特許要件を満たしている必要があります。特許要件とは、そ

通勤途中の気になるお店#17 『女探偵わか』

厳密に言えば”通勤途中”ではないのですが、調査フィールドに行く途中で見つけたので、このカテゴリーの記事にしました。 昨日、二丈町にある調査フィールドに、MT法の機器とデータを回収するために向かいました。伊都キャンパスから現場に向かう途中には、大きなピンク色の看板があって、そこには『女探偵わか』と大きな字で書かれていました。この看板は、先週の測定準備のために向かった際にも気付いていました。 気付いたという表現はちょっと違っていて、あまりにも大きな看板のため、自然と目に飛び込

市民参加型”コスプレ”イベント!?

キキマツガイでした。 カーラジオから「市民参加型コスプレイベント」という告知がありました。「たしか福岡のPayPayドームでは、5月末ごろ大きなコスプレイベントがあったばかりのはず・・・?。また、どこかでやるのかな?」と思いながら、よくよく聞いてみると、本当は『市民参加型ゴスペルイベント』でした。コスプレとゴスペル、似てますよね!。 ラジオの告知を聞いていると、このイベントは歴史が古く、10年前から行われているそうです。それまでは、”九州ゴスペルフェスティバル in 博多

ツバメの乱舞

「ピーチク・パーチク」と何やら鳥の鳴き声がうるさいので、大学の部屋の窓から外を見ると、ツバメが群れを成して乱舞していました。私の部屋は4階なので、ちょうど3階から5階あたりの高さを飛んでいることになります。 ツバメ(燕)は、スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥で、古くはツバクラメ/ツバクロと呼ばれていました。ツバメは渡り鳥で、日本には春ごろ台湾・フィリピン・ボルネオ島北部・マレー半島・ジャワ島などからやって来ます。 ツバメは、天気と関係づけられて語られることがあります。

ランキングの呪縛

世間の人は”順位付け”が好きなようで、何にでもランキングをつけたがります。点数の合計点で決まるテストの成績なら、本人の努力がそのまま反映されるの問題ありませんが、評価の基準が曖昧だと、順位付けの意味が無くなります。 国内/国外で、様々な”大学ランキング”が公表されています。ランキングの際の評価には多くの項目が含まれますが、学生数や教員数、研究費や論文数などです。もっと細かく言うと、女子学生の割合や外国人教員の数なども評価の対象になります。 大学の国際ランキングになると、日

研究室の掃除を始めました#8 古紙の量は100キロ以上

前回の記事で、”紙の資料の8割方は片付いた”みたいな事を書きましたが、実はまだまだ残っていました。 これまでに、台車に溢れるほど乗せた古紙や雑誌等を古紙回収部屋に4回も運びました。私の部屋の場合、古紙の多くはA4サイズのコピー用紙です。重さを正確に測っているわけではありませんが、これまでに運んだ古紙はおそらく100キロ超はあると思います。 その他にも、段ボールや学会誌、講演予稿集などで古くなったモノはどんどん捨てています。今回の掃除とは関係ありませんが、10年くらい前に、

Please help us!

「もう限界です」と、国立大学の厳しい財政状況に関して国立大学協会というところが、以下のような声明を出しています。 声明の内容については一先ず置いといて、”中の人”でもある私が気になるのは、国立大学関係者でない人が、この声明をどのように感じるかという事です。多くの人にとっては関心がないかもしれませんし、ひょっとすると「それは大きな問題だ!」と危機意識を持った人もいるかもしれません。 私のような末端の教員には難しいことはわかりませんが、大学予算の多くを占めている運営費交付金が

二丈町のミカン山でMT探査

タイトル画の場所とは全然違う場所ですが、二丈町のミカン畑とスギ林でMT探査を始めました。今日の場所は、以前の下見で目星をつけていた場所です。今回は、ミカン畑とスギ林の二か所でお試し測定をしています。 もちろん、他人の土地で探査を勝手にするわけにはいきませんので、土地の所有者の同意を得ています。今回の調査の目的は、人工的な電磁場ノイズの少ない場所を探すことです。MT法は自然の電磁場の変動を利用する探査法ですが、商用電力線や電話線、鉄道の電線などから発生する人工的な電磁場ノイズ

ちょっとだけ統計を

たまには理系的な記事を書こうと思い立ちました。 データを分析する際には、統計的な手法がよく用いられます。もっとも一般的で簡単な統計的手法は、データの平均です。データの平均を計算すれば、母集団全体の概算値がわかります。平均値の計算法は説明するまでもありませんが、データを全て足し合わせて、データの個数で割ることで求めることができます。 平均値からのバラツキの程度を表わす量が、標準偏差や分散です。標準偏差や分散がわかれば、平均値を使って偏差値を計算することができます。偏差値を普