色褪せない紙ゲー!『ペーパーマリオRPG』【レビュー】
『ペーパーマリオRPG』クリアしました!
プレイ時間は30時間。
『ペーパーマリオRPG』の前作にあたる『マリオストーリー』は何周かするほど大好きで、初めて私にRPGの面白さを教えてくれた思い出の作品でした。ですが『ペーパーマリオRPG』は今回が初プレイ!
20年の時を経てリメイク版を発売してくれて、任天堂および開発会社さんには感謝しかないです。本当にありがとうございます!
果たして20年前の原作をベースとしたRPGは現代でも通用するのか!?
【概要】『ペーパーマリオRPG』とは
ペラペラの紙でできたマリオが主人公のRPG『マリオストーリー』の続編、2004年7月22日にゲームキューブから発売された原作のリメイク作。
1000年の扉とそれを開くための7つのスターストーンをめぐる壮大な冒険。
やっぱりさらわれるピーチ姫…しかし犯人は、あいつではない!?
魅力①:舞台と登場人物
まず物語はゴロツキタウンから始まります。
この街にはなんと…マリオ作品でまずお見かけすることのない処刑台が!しかもいきなりスリに遭うイベントも発生。なんて物騒なんだ…
このゴロツキタウンのように楽しいく奇妙な冒険の舞台がいくつか用意されている『ペーパーマリオRPG』、例えば…
このように変化球的な舞台が多くなったのは『マリオストーリー』の次回作だからと考察しております。
というのも『マリオストーリー』内で、オーソドックスな冒険の舞台を一通り描き切っていたので、同じことをしたらプレイヤーにマンネリ感を与えてしまいますからね。
実際のところは知りませんが、結果的に楽しく個性的な舞台で冒険でき、
記憶に残る体験ができたということです。
またこの舞台で出会える人々(ひと…?)も個性派揃い。
『マリオストーリー』もそうでしたが、この2作品で登場するマリオシリーズお馴染みのキャラクターはとてもハイカラに描かれております。
みんなオシャレな着こなしと髪型をセットしており、紙で出来た世界観と相まって見てるだけで可愛くて楽しいです。
またバランスのいい感じでペーパーシリーズのオリジナルキャラクターも登場。
多感な時期にビビアンに性癖やその後の人生を狂わされた人が多く
いるとかいないとか…信じるか信じないかはあなた次第です。
えっ、私ですか?
三十路ですけど、ビビアンからのチッスで喜んでましたとも!
魅力②:アクション性のあるコマンドRPG
『スーパーマリオRPG』からの伝統なのか、マリオだからアクション要素は必須なのか、技を選択したあとに、選択した技に応じたアクションが求められます。
ジャンプ攻撃であれば、敵を踏む直前にAボタンを押すと火力UP!防御も同様にタイミングよくボタンを押すとダメージを減らせる等。
私はHPをあまり上げないゲームプレイをしていたので、コマンドをミスるとゲームオーバーになる場面が多々あり、いい感じで緊張感を生んでくれた気がします。決して子供向けの簡単なRPGと見くびるなかれ。
また戦闘を有利にするバッジというカスタム要素もありまして。プレイスタイルに応じて程よくカスタマイズできて楽しかった。
私はクリスチーヌの「しらべる」を使わないと気がすまないタイプなので、「スバヤクカワール」というバッジが必須でした。
通常では仲間を切り替えたターンは行動ができないのですが、このバッジを装備していれば、できちゃうという。もはや人権レベルとさえ思っております。
魅力③:物語とテキスト
このゲームはよく「黒い任天堂」と評されておりまして、その理由として死を連想させたり、ピンク要素が多い印象でした。これは好き嫌い分かれるところではありますが、良くも悪くも記憶には残ることでしょう。
テキストに関してとくに感心すべきは、クリスチーヌの能力「しらべる」、敵のステータスを解説してくれるのに加えて、おまけの小言も楽しめます。
それだけではなく…クリスチーヌはゲーム内に登場するすべてのキャラや場所まで丁寧に解説してくれるこだわりっぷり!
多分ですけど、このゲームを作った人は悪ノリを発揮するのが好きだと思うので、膨大なテキスト考えるのも苦ではなかったんだろうなぁ。
まとめ
20年前にここまで完成度の高いゲームあったのかと称賛したい気持ちでいっぱいです。
私のレビューでは雑に肯定的なユーザーと思われないように、悪口にならない程度で惜しい点も語っているのですが、この作品には惜しい点が見当たらなかったんですよね。リメイクするにあたって、原作の不満点を取り除いたからなのかな?
結論。
原作は20年前のゲームとは言え、今遊んでも前時代感はありませんでした。とくにサクッと手軽なRPGを探している人に強くオススメしたい!
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