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TSUKUBA AD 2.0 #プロローグ

4月1日を迎え,新しい年度が始まろうとしている.

筑波大学アスレチックデパートメント(TSUKUBA AD)は,2018年4月の設立から丸2年が経過し,今年度から3年目を迎えることになる.過去2年間は,とにかく,今まで日本になかったものを新たに生み出すための試行錯誤の連続であった.よって予算,人事,事業内容などなど,確定していない状況での見切り発車で始動し,考えながら走ってきたのが実情と言えよう.しかし,2年が経過し,ある程度の陣容は整い,目指すべき方向性も定まって来た今,TSUKUBA ADはVer.2.0へとバージョンアップする時期を迎えようとしている.そこで,新バージョンへと移行するにあたり,これまでのTSUKUBA ADの足跡をレビューし,新たな幕開けのプロローグとしたい.

TSUKUBA AD Ver. 0~1.0 まとめ

1)筑波大学では,TSUKUBA ADの発足前から既に大学スポーツ部活動の充実を目指した学内スポーツ系クラブ横断組織であるTsukuba Sports Association(TSA)が設置されており,ユニフォームカラーの共通化などが行われていた.

2)日本の大学スポーツの産業化や国民の健康増進,人材育成を目的とした調査研究を実施するために,筑波大学とアンダーアーマー(ドーム社)との包括的パートナーシップ協定(2016年11月)が結ばれ,さらに米国テンプル大学も共同研究に参画し,日本版大学体育局(AD)のモデル構築向けたアクションリサーチが行われた.

3)NCAAや米国大学ADに関する共同研究結果をベースとして,TSUKUBA ADの骨格が練られ,2017年8月に筑波大学アスレチックデパートメント準備室が設置され,TSUKUBA ADのVision, Mission, Valueについて討議が行われて,以下のようなステートメントが決定された.

ADロードマップ 2

ADロードマップ 3

ADロードマップ 4

4)2018年4月にTSUKUBA ADが正式発足し,硬式野球部,男女ハンドボール部,男女バレーボール部の5部活がADチームとして活動を開始し,安全安心の確立,学業との両立,競技力向上などについて,ADがサポートする体制が構築された.

5)TSUKUBA AD発足後の取組として,ADチームのニックネーム(OWLS:アウルズ)やキャラクター(コズミくん)を全学の学生の協力を得て制作し,さらには「スポーツが変われば大学が変わる」という科目名で授業(自由科目)を開設したり,日米学生アスリート合同シンポジウム,まつりつくばのサポートなどなど,数多くの事業を実施した.

6)TSUKUBA AD発足による効果として,クラブ活動中の怪我発症率の低下,部員の満足度の向上や優れた競技成績の達成など,様々な成果が現れつつある.

以上のTSUKUBA AD発足の経緯と足跡については,添付された論文(高木英樹,山田晋三,佐藤荘二郎:筑波大学アスレチックデパートメント発足の経緯とその足跡.大学体育研究,42,37-46,2020)に詳しくまとめているので,興味ある方はお目通しいただきたい.



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