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”アフターコロナの建築とデザイン”から学んだこと

昨日は、社内のブランディングをするために、色々調整をしたり、スタッフに意見を聞いたりしていました。そういうことって建築を作ることに似ているなと、なんでも建築に繋げてしまう上田です。

今朝は、昨日の夜オンライで配信された、建築倉庫ミュージアムの企画、隈研吾&西澤明洋 ”アフターコロナの建築とデザイン”で学んだことを書こうと思います。

日本を代表する建築家とブランディングデザイナーの対談は建築とブランディングを仕事にしている僕にとって夢の対談です。

今回の対談で共感した部分に絞って書いていこうと思います。

デザインとは課題を解くこと

まず、数日前に僕もデザインのことについて書きましたが、お二人の中でもデザインとは課題をどう解くかということとのこと。
この「解く」という感覚は建築家独特の感覚ではないでしょうか。昔から、建築家たちは、デザインができた時「解けた」と言います。デザインを作るのではなく解くという感覚なんです。

状況が悪い方が人は変わる

これも僕の記事の中で触れましたが、それぞれの状況を楽しむことが大切ということです。特に悪い状況をどう楽しむかということが重要で、隈さん曰く、うまくいっている時は人は変わらない(成長しない)悪いきっかけで変わる(成長する)。悪いきっかけとは、今のコロナのような状況もそうですよね。今を楽しみ、その中でできることを考えて実行することで、成長することができます。そういう意味では今の状況は成長できるチャンスですね。

社会のOSを作ること

ルネッサンスの時代発生したペストから人を守るため、建築家は箱としての建築を作りはじめ、その箱を作ることは今まで変わってない。建築家の職能は社会のOSを作ることで、今まではその箱としての建築を作ることがOSを作ることだったが、アフターコロナの時代では箱自体もアップデートしないといけないし、箱の外もどう気持ちいものにできるか考えなければならない。特に働き方が大きく変わりつつあるので、住まいの中で働くこともきちんと想定して住宅のデザインを考えることが必要になりますね。アフターコロナ、ウィズコロナの住宅のあり方はこれからの建築家の課題として解かなければいけないと思います。

建築家とはひねくれているべき

「建築の文化として、セオリー通りやるとクリエイティブじゃない、できないやつだと言われる」と隈さん。確かに、学生時代に設計課題で普通の建物を考えている人は、先生たちに「やる気あるの!?」って言われてましたしね。デコンストラクティブ好きだった僕はぶっ飛んだ建物を作ってたので、「これ実際どうやって作るの!?」ってリアリティを求められた学生でした。(笑)隈さんの言葉に、社会の中でも、もっとクリエイティブに生きていかないとなぁと改めて思いました。

最後に建築家とは?という問いに隈さんは『建築家とはひねくれているべき』と答えました。先を見ることをして、今までの価値観を重要視せずに、セオリー通りやるのではなく、クリエイティブでなければならないということですね。

今回の講演会で学んだことは、コロナの時代でどんなに悪い状況でも、楽しみながら、クリエイティブに世の中の課題を解いていくことが大切ということでした。

著名な建築家の思考に触れると毎回、建築学生だった頃のワクワクとクリエイティブではない現在の環境に満足できない葛藤を感じながら、それを改善し成長いていこうと思うのでした。


ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!

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