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編集力で唯一の建築を創る

昨日の夕方に頼んでた表札とコードフックを取りに西永工業さんに伺いました。そこで、オリジナル打刻印の話になり、速攻で「作って!!」と言ってテンションかなり上がっている上田です。早く作れば良かったです。

今日もデザイン勉強会で話した、建築家・デザイナーとしてやるべき5つのことの続きを書こうと思います。

建築家・デザイナーとしてやるべき5つのこと
1.インプットとアウトプット
2.調整力を磨く
3.編集力を磨く
4.シナジーを創る
5.常に新しいことを挑戦する

3.編集力を磨く

建築のデザインの仕事をしていると、つくづく大事だなと思うことの一つに編集力があります。

お施主さんの要望と敷地の環境を読み取って、建物をデザインしていく作業はまさに、編集とよべると思います。

建築での編集という作業がどういうものか、整理してみます。

・お施主さんの要望をヒアリングする
・聞き取りした要望を整理する
・要望の中で核となる部分、コンセプトを見つける
・敷地の環境を読み取る
・プランを組み立てる
・お施主さんが喜ぶ資料を作る

だいたい、この6個で構成されていると思います。

まず、お施主さんには、どんな些細な要望でもとにかくお話してもらうようにしています。とにかくたくさんの要望を出してもらって、それを整理していきます。

先日のデザイン勉強会でヒアリングの時のスキルお話をしましたが、スタッフから「たくさんの要望が出た時にどうやってプランをまとめているのですか?」と質問がありましたが、そこでの答えは、「どんなに大量の要望でも整理していくと、同じようなことを話されていたり、要素をグルーピングしていくとまとまらないことはない」です。

今は、家づくりの情報も簡単にインタネットで手に入る時代ですから、お施主さんもたくさんの情報を詰め込んで、あれもいい、これもやりたいと夢が膨らんだ状態で家づくりをスタートすると思います。

その状態を整理してまとめてあげる、まさに編集してあげることが、僕たちの仕事です。

建築家を建築のデザインをすることが得意と思われていますが、実際は、整理したり、編集することが得意なもの。

要望を整理して、次にすることは、その中から核となる部分を抽出することです。つまり、お施主さんごとにコンセプトを明確にすることが大切です。

コンセプトを明確にするとお施主さんの要望の優先順位をつけることができ、こだわるところと拘らなくても良いところの区別がつきます。

そうすることで、お金をかける部分、かけない部分がはっきりするので、メリハリのある良いお金のかけ方を提案することができるようになります。

コンセプトをまとめず、要望を全て並列させてしまうと、平均的な普通の家になってしまうので、お施主さんにあった唯一の家を設計するためにはコンセプトをまとめる作業は大切にしたいですね。

コンセプトをまとめたら、その核となる要望を敷地の環境を考慮しながら全体のプランを組み立てていきます。

敷地の環境の読み取り方はまた別の機会に描こうと思いますが、環境を読み取り、要望と組み合わせていくことも大事な要素になります。

全体のプランニングが整ったら、最後にお施主さんが喜んでくれて分かりやすいプレゼン資料にまとめます。

よく、プレゼンの資料はいつも同じ仕様にしているものを見ますが、これは良くないと思っています。もちろん作業の効率化を考えると、同じ仕様のものでまとめる方が良いということは分かりますが、お施主さんはみんなそれぞれ異なるので、お施主さんに合わせてプレゼン資料や手法を変えることは必要だと考えています。

資料を創るということが目的ではなく、お施主さんに喜んでもらうことが目的ですので、こういう配慮はどのフェーズでも大切にしたいですよね。

今日は、建築の仕事でも他の仕事と同じように、編集力は大切ですというお話を書きました。喜んでもらうための必須スキルです。

ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!



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