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アウトドアするように。

僕の趣味の一つにアウトドアがある。
バーベキューはもちろん、キャンプや川遊びなど外遊びが大好き。

子供もある程度大きくなってきて、家族みんなでキャンプに行けるようになって気づいたことがある。それは、キャンプは暮らし力を育むとてもクリエイティブなものだということ。

キャンプに行くとテントの設営から、食事の準備、片付け、寝る準備、など全てを自らの頭と力でやらないといけない。

サイトについて、テントを張る位置をみんなで一緒に考えたり、

子供たちに「カレー作ろう!!」とか提案すると、自ら野菜を洗いに行って、頑張って切ってみたりする。

いつもより張り切って、自分で考えながら成し遂げようとする。

これは、外で生きて行くための人間の本能なのか...

親としては、自ら考えて行動する子供たちを見ることは、とても嬉しいことで、キャンプほどクリエイティブ思考を提供してくれるものは他に無いのではないかととも思う。

周りの環境に対応しながら、自ら考えて行動する力。これこそが、暮らし力ではないだろうか。

僕の思う暮らし力とは、建築(住宅)を含む周りの環境を受け入れ、そこでどうすれば快適に気持ちよく暮らせるかを考え、実行する力。

暮らし力の高い人は建築(住宅)自体に暮らしを快適にする便利な収納や高機能なIHヒーターなどを望まない。そこは、自らの工夫で快適にすることができるからだと思う。

彼らが望むのは、ゆったりとした時間の中で眺める薪ストーブの火であったり、窓から見える雄大な景色であったり、そういった心地よい環境なのだ。

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建築の設計をするものとして、環境としての建築、場所としての建築を考えることはとても有意義である。

住宅の設計をするとき、「敷地の周辺環境と建物の関係性をどのように考えるか」さらに、そこにクライアントの要望をどうコミットさせるかという課題を解くことが、毎回のテーマになっている。

そして、その課題が解けて、心地良い空間を考えたとき思い描くのは、アウトドアでの心地よさと近い。

夏は心地良い風が流れ、冬は柔らかい日差しが温めてくれる。
椅子に深く腰掛け、外の景色を眺めながら、珈琲を飲んだり読書をする。

そんな、じっとしていて気持ちいい住宅を、それぞれに合う形でつくっていけたらといつも考えています。

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