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上棟から学んだ感動価値のこと

昨日は、設計した住宅の上棟でした。天気は暑いくらいの快晴で、まさに上棟日和。暑い中頑張ってくれた大工さんたちに感謝しかない上田です。

今日は、昨日の上棟から学んだことを書こうと思います。

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上棟から受ける感動

現在の住宅の上棟は、工法や規模によって若干の違いはありますが、構造の骨組みから屋根の防水までを一日でやってしまいます。

この日は、10人前後の大工さんが集まり、プレカット工場でカットされた木材を一気に組み上げていきます。その様子を見守っているお施主さんご家族もはいつも感動されますし、かなりの数の上棟を経験してきた僕も同様に感動します。

お施主さんからは、よく「大量の木材が一気に組み上げられて、家の形になるのってすごいです。」とか、「骨組みの状態が見れるのは今しかないですね」と言われます。

一気に組み上がっていく迫力や多くの大工さんの技の結集を目の当たりにした感動や、今しか見れないという感動を得ているのだと思います。

ちなみに設計をしている僕たちの感動を考えて見ると、お施主さんと何回も打ち合わせをして、構造を検討し、プレカット工場や大工さんとも打ち合わせをして練り上げた図面を元に大工さんたちが形にしてくれている感動や、今までの過程の中で携わってくれているスタッフや業者さんたちへの感謝からの感動だと思います。

つまり、これまでの苦労と様々な人への感謝からの感動です。

このように、同じ上棟でも見る人によって受ける感動が違うということです。当たり前のことですが、立場や環境によって同じものでも受ける感動が違います。


感動価値を設計する

この感動という感情は人の心を動かし、高い価値を与えるものだと思います。この『感動価値』をきちんと伝えることって僕たち建築業だけではなく、ほぼ全てのビジネスでとても大切なことだと思います。

今回の上棟のように僕の仕事(建築の設計デザイン)の中でも感動価値ポイントはいくつもあって、一つ例をあげると、初めての設計プランを提案するプレゼンですね。

このプレゼンの時は特に、受け取る側の環境をよく考慮して、どうすれば最大限の感動価値を与えることができるかをよく考えるようにしています。

受け取る側によって同じプレゼンでも受け取り型が違うので、その人にとっての『感動価値』となることを考えないといけませんね。


最後に整理すると、感動価値は感動を受け取る側の環境も考えて価値の提供を設計することが大事ということでした。


ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!

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