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【縮約】さよなら、さよなら、デザイン思考

IDEO社のレイオフや東京オフィス閉鎖など「デザイン思考は終わった?」と思わせるような印象的なニュースが続きました。

前回に引き続き、KESIKIの石川 俊祐さん(IDEO社)の以下の記事を縮約してみました。

縮約

「デザイン思考」は終わった?

デザインシンキングは、相手への共感(Empathy)から始まる。相手が感じているように自分も感じられること(憑依に近い)。
一方、日本国内のデザイン思考はプロセスを覚えることから始まる。

デザインシンキングの本質は、共感を起点に発想する体験や経験を通して実践知を育てること。
対して日本国内のデザイン思考は、イノベーションのためのハウツー。失敗に終わることが多い。
人間中心は、ユーザーを答えを知っている存在とみなすことではない。ユーザーに共感・憑依することで、本人も気づいていない深いインサイトを見つけること。
人間を消費者と捉え、表面をなぞっただけのデザイン思考は役割を終えた。
本質である共感・憑依を通したインサイトの発見およびユーザーとの共創は、より重要になる。

関係性を捉え直すアプローチがシステミックデザイン。人間をユーザーや消費者ではなく、アクターとして人間らしさを探求・再定義する。
課題解決、事業創出のためのデザインから、関わる一人ひとり(ステークホルダー全体)が主体的かつ創造的に働き、生きるためのデザインといえる。

意志をデザインする

IDEOで感じた違和感はサービスやプロダクトをつくるだけではカルチャーは生まれないこと。ワークショップやコラボレーションは、アクターが共感して取り組む気持ちをつくるのに有効。かっこいい言葉も世の中を変える新しい事業も、他人事ではコミットできない。

人間中心から、人間らしさ中心へ

消費者的な人間中心のデザイン思考とはさよなら。共感から始まるデザインシンキングを迎え入れよう。
これからは、人間らしさを中心としたデザインの時代で、共感で社会を変える時代。

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