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月イチの勉強会

 昨日ひといき利松で勉強会を行った。
内容は新人向けで参加したスタッフも経験者が多かったけど、とても有意義だった。初心忘るべからずである。

 この勉強会を担当したスタッフは真面目で経験豊富、そして視野が広く僕にいつも新しい気付きをくれる素晴らしいスタッフだ。
 この日もみんなの学びが深まるよう、面白い表現と実践的な内容と演習で楽しませてくれた。アクティブラーニングだ。

 勉強会のお題の一つは「障害の理解」。
 よく研修では、「自閉症の人はあれが苦手、これが得意、そうだよねー、あるあるー!」で終わるのだが、「その上で、ご利用者も僕たちと同じ様に"ありがとう"と言われる体験が大事だと思う、僕たちはその補助輪になろう」という場面があった。

 僕も現場での支援経験があるのでとてもわかるし、その表現がメチャクチャしっくりきた。
 僕は「嫌われる勇気」という本が好きなのだが、その中で「人が幸せを感じるのは"他者への貢献"である」という説がある。正しくそんな感じだろうと思った。

 ここを丁寧に考えてチームで実行できる人がエキスパートだよなーと思いつつ、ここにチームで行き着くにはやはり人材育成やチーム力の醸成以外ない。一朝一夕とはいかないのだ。

 うちで提供している生活介護とグループホームの事業の性質でも違うと思う。
簡単に言うと生活介護は「いろんなことを体験していただく場」という側面が強いが、グループホームは「暮らしの場」である。
 安全で適切な介護を提供するグループホーム、これだけでも十分役割は果たしているのかもしれない。
 だけどそれ以上を求めるのは支援者の常、エキスパートの常である。

 昨日の勉強会のお題は初歩的なことだけど、お題云々よりミーティングや勉強会の場を設けて一つ一つ丁寧に今の支援を見つめ直すことが大事だ。
 支援者はみんなご利用者の補助輪となって他者貢献をしたいと思っているはずだから。

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