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会社員の頃の師匠

 僕にはその時々に師匠と呼べる人がいた。
最初に勤めた会社では上司や社長、働いている中で繋がった相談支援専門員、転職するキッカケをくれた人、起業するキッカケをくれた人、起業後にいろいろ教えてくれる社長さんたち。

 不思議なことにその時その時、自分を成長させてくれる人が現れていたように思う。
僕は本当に恵まれていて運が良いとしか言いようがない。
ちなみに最近はしばらく師匠がいなかったけど、それらしき人が現れたからまたやる気になっている。良い流れだ。

 師匠とまではいかなくても支援について相談できる人とか、少し違う分野のエキスパートでもいいと思う。多少分野は違っても対人援助職であれば共通認識はあるし新しい発想をくれるからだ。

 僕が会社員の頃の師匠を紹介する。
就労支援の勉強がしたくて転職したけど部署異動で高齢者デイサービスに配属された時、正直どうしていいかわからなかった。
 ヘルパー2級の資格取得の時にデイサービスの実習に行ったのだが、楽しげな雰囲気を"頑張って"出してるような気がして、苦手だな…と感じていたのだ。

 そこで上司(師匠)に「現場でどんな風に立ち振る舞えばいいんですかね?」と相談したら「バカになりゃええんよ」と即答。
 やはりそうか…と演じることに専念してみると、最初は慣れなかったけどそれが数週間、数ヶ月経つと普通になっていった。慣れとは怖いもんだ…

 確かにデキる先輩も利用者さんの前ではニコニコでお年寄りの生徒であるように振る舞っていたけど、裏では全くそんな顔ではなかった。

 「バカになりゃええんよ」の一言で変われる?って思うけど、その人を尊敬していたから何も疑わずに実行できた。尊敬している人からの助言は効くのだ。
加えて僕も素直だし、間違いなく長所だね。

 おかげさまで今ではなんの躊躇いもなく介護現場で楽しく過ごせる。師匠様々である。
 なのでもしスタッフから「相談できる人を紹介してほしい」と言われたら全力で探してくるので遠慮なく言ってほしい。
僕をうまいこと使ってください、少しは役に立つよ。
一番の師匠はご利用者だよ。

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