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悪癖①:ヤバい飯屋に行く
わたしの悪癖の一つに、
ヤバい飯屋に行く
というのがあります。
ヤバい、というのは不味いだけでなく、お店自体に色々香ばしい要素があることを含みます。
特に美味しくも不味くもなく、ちゃんとしているのが一番つまらないご飯という判定になります。
そしてわたしは蕎麦が好きなのですが、中途半端にお高いお店よりも、立ち食い、もしくはそれに準じた雰囲気の低価格な蕎麦の方が好きです。
その方がアタリ(ヤバいor美味しい)を引くことも多い気がして。
というか個人的に中途半端にお高いとこの蕎麦って、実は味自体は立ち食いと大差無い、もしくはそれ以下…と感じることが多いんですけど、どうなんでしょう。
最近、仕事の合間に外でお昼ご飯を食べることが増えて、それで見つけた駅近くの蕎麦屋さん。
立ち食いではないですが、食券制の狭いお店でコの字のカウンター6人くらいの席数。これはヤバい可能性もありそうだ、と入ったのですが・・・
<一回目>
・かきあげ蕎麦(冷)を注文。所謂スピード重視のサッとお湯に通すだけの蕎麦。少し太めで味はうどん寄り。特に美味しくはない。
・入っているナルトがカスカスの固いスポンジのような食感で、どこでこんなもの売っているのだろう?という新鮮な不味さ。
・水を出し忘れられた。(これはわたしの中で大したことではないのですが、後述の点でポイントアップ)
・目の前でおばちゃん二人が大きな声でずっと雑談しているのですが、その内容が
「この前〇〇さん(常連と思われる)が、差し入れ持って来てくれたんだけど、食べ終わってからみるみる顔色がおかしくなって、救急車呼んで運ばれる羽目になったのよ。あのあと来ないんだけど元気になったのかしらね~」
「あら~心配だわ~」
常連さんっぽいので、蕎麦を食べたせいとは考えにくいけれど、食べていてそこはかとなく不安にさせるもの。
・・・なかなかポイントが高い。ここでヘビロテ入り確定。
<二回目>
・かきあげ蕎麦(冷)を注文。安定のナルト。改めて見ると結構量は多い。
<三回目>
・もり蕎麦を注文。例の対策で天井からラミネートフィルムが垂れ下がっているのですが、結構手前にあって蕎麦を持ち上げると箸がぶつかって邪魔。これはどうでも良いですね。
<四回目>
・かきあげ蕎麦(温)を注文。隣のお客さんが「すみません、お水下さい」と言っていて、「あら、すみません」といつものおばちゃんが出していたのですが、バイトがうっかり忘れたのではなく、キャリアのありそうないつもいるおばちゃんが結構な確率でお水を出さないのは適当感があってポイントが高い。
・この日は結構混んでいて食券機に二、三人並んでいたのですが、そこへ50代くらいのスーツの常連さんが来店。するとおばちゃんが
「あら、〇〇さん。今食券混んでるから先に注文聞いて作っときますよ」
常「うーんと・・・カレーライス」
「はーい。あと、味噌汁ですね?」
常「あ、うん。」
お、常連さんが蕎麦を食べずにカレーライスとは。
常連さんの定番なのか、特に確認なしにカレーの上にちくわ天やら何やら二、三種類の天ぷらを乗せ、味噌汁や漬物と一緒にお盆に乗せ、ラップをしたものを用意すると、それを常連さんはそのまま持って外へ出ていきました。
と、この流れの中で、、、
天ぷらがおばちゃんの目線より上の棚に揚げ置きしてあるのですが、それを取った時にちくわ天が一つ、下にある炊飯器が置いてある棚に落ちたのです。腰より少し低い位置にあるアルミみたいな決して綺麗ではない棚。
「これは・・・来るぞ!」と期待に胸膨らませていると、常連さんにカレーライスを渡した後、おばちゃんがサッとちくわ天を上の棚に戻していました。
期待通り!(ポイントアップ)
次は、カレーライスか天ぷら系を注文しよう。カレー美味しそうでした。
わたしの契約先の窓口の人に、その蕎麦屋によく行っている、という話をしたら、どうも上司やその地域周辺に住んでいる議員さんが常連らしく
「ぜってぇ行かねぇ」
だそうです。
うーん、また行こう。(悪癖ですね)
ヤバい飯屋ポルノ。
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