「守りのDX」とか「攻めのDX」とかって誰が言い出したのか
はじめに
仕事の中で、表題のような会話が出てきて、そういえばよく知らないなと思ったので調べてみました。
検索してみる
検索していくつかの記事を読んでみたのですが、いくつものサイトから参照されているのが、NTTデータ経営研究所のサイトでした。
これは2019年8月20日のプレスリリースだそうですが、この時点ではDXレポート1(※)しか発行されていない状況です。(※ 正式には1というナンバリングはありませんが、のちに発行されるDXレポート2と分けるため、便宜的にそう呼ぶことにします)
本文中では、DXの取り組みテーマをそれぞれ3つずつの「攻めのDX」と「守りのDX」に分類しています。
それぞれ、以下のような分類ですが、具体的な内容(たとえば「業務処理の効率化とは、○○などのことである」というような説明)はこのドキュメントには書かれていませんでした。そういったものは、このドキュメント(あるいはこのドキュメントを参照したドキュメント)を読んだ人が別の記事の中で記したのでしょうか。
守りのDX:自社でコントロールできる改革的なテーマ
業務処理の効率化・省力化
業務プロセスの抜本的改革・再設計
経営データ可視化によるスピード経営・的確な意思決定
攻めのDX:顧客を中心としたステークホルダーや自社だけでなくエコシステムをも巻き込むテーマ
既存の商品・サービスの高度化や提供価値向上
顧客接点の抜本的改革
ビジネスモデルの抜本的改革
おわりに
今回は「守りのDX」と「攻めのDX」という言葉の出どころを調べてみました。最近は、守りのDXとか攻めのDXとかいう単語も聞くことが少なくなってきたような気がしますが、議論を整理する時には使い勝手のよい概念だと思っていて、今でもたまに使ってしまいます。
DX「2つの観点」については、以前別の記事を書いたのでそちらもご覧ください。
(おわり)
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