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#エネルギー

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エネルギー関係の記事。
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GXを推進できる「GX人材」を集めろと言われたら、どうする?

はじめに突然ですが、ある偉い人が、以下のようなことを言い出したらどうしますか。 偉い人「これからはGXの時代だ。世界で使用されるエネルギーをさらに最適化するようなエネルギーマネジメントが重要だ。そのため、当社もエネマネの領域に向かって、今まさに進出すべきだ。専門家を内部から集め、さらに社外からも採用し、当社のGXを推進できる『GX人材』を集めたPJを立ち上げる。体制案を早急に提示せよ。」 これを聞いた人たちは、どう思うでしょうか。 『GX人材』って、あまりにも漠然として

DX人材がレア人材なら、DX+GX人材になれれば「スーパーレア人材」になれるのでは

はじめにDX人材(デジタル人材)は世の中に不足しており、すでに企業間では血みどろの争奪戦が繰り広げられているのは周知のとおりですが、では「その次」は何でしょうか? どうも DXに続く次のバズワードがどうも「GX」らしい ので、本日は「GX人材」について考えてみます。 GX人材のニーズまずは、こちらの記事をご覧ください。 2023年度の転職市場を見てもGX人材ニーズがとても高まっているようです。 GXとDXはセット(になりつつある)「GはグリーンのG」なので、 GX

#エネルギー に詳しくなって、電気代を削減しよう:(2)同時同量の原則

はじめに2023年4月から電気代が上がるそうです。 この電気代削減のためには、家庭や職場で使用する電気のことをよくしらないといけません。前回の記事では「電力」と「電力量」の違いを説明しましたが、今回はそのうち「電力」に関係するものを紹介します。(前回の記事は以下を参照ください) 同時同量の原則さて、電力について考える時に、まず大原則となるのは同時同量の原則です。まずは以下の記述をご覧ください。 この「周波数が乱れる」というのが重要なポイントで たとえば、モータは回転す

二酸化炭素排出量トレースの「スコープ」

はじめに最近、カーボンニュートラルやGX(グリーントランスフォーメーション)に関する記事を目にすることが増えてきました。それらの記事では、専門用語も多く、たとえば「スコープ」といった言葉が出てきても、果たして何の「範囲」なのか、私も最初は正直よくわかっておりませんでした。 そこで、今回はそういったことについて少し書いていこうと思います。 LCA?これらの記事の中では、LCAという単語が登場することがあります。ここでいうLCAとは とあります。「アセスメント」とあるとおり

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#エネルギー に詳しくなって、電気代を削減しよう:(1)「電力」と「電力量」の違い

はじめに突然ですが、最近は猛暑のせいか、特に、電力需給ひっ迫のニュースが多いです。たとえば、経済産業省は今年の6月にも電力需給ひっ迫注意報というものを出しています。 電力需給ひっ迫というのは、端的に言えば「電力の需要に対して、供給が追い付かない」という意味のはずです。しかし、別の方によれば、むしろ 「電力」需給はひっ迫しているが、(消費)「電力量」は急減している のだそうです。 つまり、「電力量」には余裕があると言っています。それではひっ迫しているもの=電力とは何なの

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