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どうしたら寂しさから解放されるのか?

ぼくのもとに来られた相談者から「どうしたら寂しさから解放されますか?」と尋ねられたことがありました。

たしかに寂しいという感情をずっと胸のうちに抱えているのは、あんまし気持ちがいいものではありません。


でもぼくがそこでお聞きしたのは「そもそもあなたにとって寂しいとはどういうことですか?」ということです。

なぜこの質問をしたのかというと、相談者の方が「寂しい=よくないもの」と捉えていたから。


そもそも人間にとって「寂しい」という感情はツラいものでもありますが、かと言って「よくないもの」と結論づけるのはちょっともったいない。

たとえば好きな人と一緒に過ごした後に「寂しい」と感じるのは、それだけその時間が充実していたことを意味するからです。


つまりこの相談者を苦しめていたのは「寂しい=よくないもの」という思い込みだったということなのです。

ここからわかるように、心の悩みを解決するときに必要な態度はその悩みを生み出している「前提」にメスを入れて正しく疑うということ。

そしてその「前提」をくつがえすだけの「新たな前提」を生み出すことなのです。


結果的にその相談者は、寂しいという感情のなかにも「孤独感」と「孤立感」と「孤絶感」という3つの種類があるという「新たな前提」をつくることができました。

そして相談者は、対話の最後に次のように話しています。


「孤立や孤絶のような寂しさはツラいですが、孤独を味わえるような寂しさは豊かなものですね。そんな寂しさは大切にしていきたいです」と。

僕はいつもカフェで仕事をしているので、サポートをいただいたら、普段は頼めないちょっとお高めのドリンク頼んじゃいまーっす✌︎( ̄▽ ̄✌︎)