自分殺して 笑顔作ってる
もうけっこう前ですが、キマグレンのLIFEという曲が流行った時期がありました。
その時は海辺で元気なお兄ちゃんが歌ってるなーくらいにしか印象がなく(笑)
この曲が後にとても自分のことを体現することになるとは。
自分殺して 笑顔作ってる
新卒で就職した会社。内定してから入社まで、自分はこんな風に関わるんだ!貢献するんだ!と意気込み、夢みてました。
だんだん、その関わり方や貢献が自分にはできないことを知り。自分の出来なさを思い知り。
全てが裏目に出てしまい。
僕はしんどさや不甲斐なさをあまり表に出すのが上手じゃなくて、気付いたら一人でズタボロになっていて。
でも、それでも見た目には笑って頑張らないと、笑って楽しまないと、って思ってやってた。
ホントは笑う余裕なんて全くなかったり。笑いが卑屈だったり。自分だけのせいに出来ず自分が嫌いな、“人を嘲笑するような”笑いをしていたり。
大学時代の後輩に会った時、
「笑い方が変わってしまいましたね」って言われて気付いた。
『自分殺して 笑顔作ってる』。
学生の頃のイメージだとキラキラした社会人生活をするはずだったんだけど、とてもそんな風にはいかなかった。
他の後輩には「こんな社会人生活嫌や~」と言われ、はたと自分が思い描いていた未来と真逆に進んでいることに気付いた。 絶望した。
そんな時に聞いた音楽の一つが「LIFE」だった。
自分のモヤモヤやしんどさが歌とリンクした。
泣きたくて 笑いたくて
ホントの自分 我慢して伝わらなくて
君は誰のために生きてるの?
いつの間にか わかんなくなった
僕は誰?
誰のために、何のために生きてるんだろう。
今まで、人のために何かをするというのに没頭してきたしそれによって出来たことが沢山あった。出来ないことは改善しようって、考えながら動きながらやってこれた。ホントの自分ってそういう人だったはずなのに。
でも、この場(前の仕事)ではそれが出来ない。続けられない。人のためにどころか迷惑しかかけてない。無理だ。なんて価値がない人間なんだろう。
とことん、落ちた。
曲は、思ってることや考えを可視化させてくれる。そういう意味では、LIFEを聞くたびにあの頃のしんどさを思い出すんだけど、感謝してる曲でもある。可視化されないままモヤモヤしてたら、知らない間に自分を完全に失っていくかもしれない。
そして、このLIFEという曲は道筋も示してくれていた。(それに気づいたのは後になってからで、落ちてる時に気づける余裕はなかったんやけど。)
君は君のために 生きてくの
他の誰かじゃない。自分を大切にする。自分のために生きていく。
自信なんて毛頭なくしてしまった時から思えば、今はわりとそれができるようになったと思う。
あんまり器用じゃないので、
何事も上手に出来ない自分ではあるんだけど、それでも真っ直ぐ向き合ったり、真っ直ぐ伝えようというところは自分の良さではあるのかもしれない。
ただ、だからといってあの時うまれた苦しみや、不甲斐なさや、憤りが今なくなったわけではない。楽しいことや幸せなことを感じるほどに、光と影みたいなもんでふとそこからかけ離れていたあの頃も思い出す。
LIFEを何度も聞いて、あの頃の自分にも寄り添って生きていきたい。