見出し画像

しんどいとき、本が助けてくれた!

地球のおばちゃんは30半ば頃とても悩んでいました。子育て、仕事、介護と忙しかったんです。とくにお金です! 自営業でお金の工面に追われていました。「この先どうなんの?」「もうどうでもええわ!」いつも不安でした。
それでも、投げやりにならなかったのは3人の子供がいたからです。「一人前にしなくては」という責任感が、放り出したい気持ちを抑えくれました。

理由はちがっても、そのような方がたくさんおられるでしょう。
次々と現れる問題に対処できなくなる。「ええい、やけくそになりそう!」

そんなとき、一冊の本が助けてくれました。
その体験を書きます。

一冊の本。地域の図書館で出会いました。
子供と一緒に図書館へ、いつものことです。お金がかからず子供が喜ぶ。
子供が本を選んでいる間、大人向けの本棚をながめていました。

すると一冊の本に目が留まりました。
紺色の背表紙、白い字のタイトルは『それでも人生にイエスと言う』
本を手に取り、パラパラとベージをめくりました。直感!「読みたい」と思いました。読書と縁がなく、マンガや雑誌しか読んでない私が借りました。

読書に慣れてませんから要領よく読めません。自分が求めているところを探しながら、太字の小見出しを追っていきました。
そしたらピッタリくる箇所があったんです。
その箇所が「しんどい状況」を、まったく違う視点で見る助けをしてくれました。

当時の私なりの解釈です。
生きることをチェスの勝負にたとえている箇所がありました。

生きることは人生と自分との勝負みたいなもの。しかもルールがある。
人生がひとつコマを進める、それに対して自分が応じる。自分はこれが一番いい手だと思ってコマを進める。するとまた人生の番になる。
生きるということは、人生が問いを出してきて自分がそれに答える。その繰り返し。
だから同じような問いが来ても、個々で答えは違ってくる。

つまり誰もが、その瞬間その瞬間を生きていて意味のあるものなんだ。
人生は私たちに勝つことを求めてはいないが、勝負を放棄しないことを求めている。
だから、チェスの盤をひっくり返して試合放棄するのはルール違反。
つまり自分で命を絶つことは、ルール違反になる。


ざっとですが、このように解釈しました。
「安定はあきらめよう。安定はないけど、この先は良くなっていくんや」と思いました。
なぜなら、生まれたら人生の問いにひとつひとつ答えて歳を取っていく。ということは、前の自分より経験が増え成長している、ということになるから。
結果うまくいかないときも、次の問いにチャレンジできる。そして確実にゴールは近づいている。コマを進めば必ず終わりがある。

昔の自分に比べたら今が一番いい自分やん!
勝負をやり遂げたときは人生をまっとうしたとき、そこが頂点。死へのイメージも変わりました。

視点が代わってからは・・・
目の前にくる問題を、淡々と解くほうへシフトできました。問題はひとつだけではないので、ほっておくとどんどん溜まっていきます。
さっさと答えていく。

それまでは、人のせいにすることも多かったです。人間関係は思い通りにいきません。問題発生、「なんでこんな問題だすんや!」と怒るし悩む。誰かのせいにします。でも解決はしないから、しんどい。

そのしんどいが、減りました。
まだまだ未熟者。いい答えでないことも多々あります。しかし、そのときの自分の最善策なんです。
へこたれそうなときもありましたよ。

「考えてもしゃあないことにエネルギー使わんとこ。ちゃっちゃっとやるしかない」そう切り替えてやって来れました。

『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル著

本は購入して、今も持っています。
この本との出会いから、悩んだり困ったりしたときは相談相手を本で探すようになりました。
知恵と経験を持った先人と庶民の私が、本で繋がることができるのです。すごい先人の考えとゆっくりと対話できます。

最後に感謝
本が読めるように国語を教えてくれた学校教育、
外国の本も読めるように翻訳してくれた方、
本を作ってくれた方、
本を買うお金がなくても図書館で無料で読める環境に、
ありがとうございました!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?