バカボン爺の知恵袋、血圧が高い？じゃ下げましょう。

11月18日９（ハワイ時間）
雀のトムが窓から覗いていますね。
トム君が言いました。
「ご主人のマイケルがちょっと血圧が高いと言われたそうです。どうしたらいいでしょうか？」
そこで、バカボン爺さんがつぶやきました。
血圧が高いと言われた？
あわてない、あわてない、ちゃんと考えよう。
ちゃんと下がるんですから。
ちょいと質問しますが、ちゃんと呼吸していますか？
「えっ、血圧と呼吸に何の関係があるのですか」
呼吸と血圧はおおきく関係している。
人は考え込んだり、緊張したりすると呼吸が浅くなる。
この緊張が血圧に現れる。
年齢が高くなるほど血圧は呼吸に影響される。
まず、深く呼吸するだけで血圧は、１０程度は下がる。
「じゃ。深呼吸するだけで高血圧は治るのですか？」
身体に緊張がなければ、深呼吸だけで血圧は正常になる。
「じゃみんな深呼吸すればよいのだ。」
ところが現代人はストレスが多いから呼吸のことなどすぐに忘れる。
病院に行くと、薬を渡されるだけだから、自分のことがわからない。
医師は忙しいから、どんなストレスがありますかとか聞く時間もない。
だから、ちゃんと自分で勉強する必要がある。
いろいろな具体例を示そうか。
例１，
バークレイに住んでいるY子さんが、電話してきた。
「病院に行ったら血圧の上が１３５だったのです、正常値より１０高いといわれました、どうしたらいいでしょう、動脈硬化になる可能性があると言われました。」
心配性の人は、すぐに頭に血が上るから、落ち着いて順番に聞いていこう。
どういう状況で血圧を測ったのですか？
「朝８時検査予定に遅刻しそうだったので急いで行ったんですよ。」
それも血圧をあげる条件になるね。
「そうでしょうか？わたしはの血圧は１００位だったのですが。」
１００だったのはいつ頃の話ですか？
「１０代のころです。」
で、今は何才ですか？
「６０才です。」
60才の人が、自分のイメージを10代の自分を基準にしているのは変ですよね。
この人、４０年前の自己イメージが続いている？と一瞬驚くのですが、
でも、おおかたの女性はその傾向があるから、ここは我慢してさらに質問します。
ところで、10代の頃の体重はどのくらいでしたか？
「割りばしちゃんと呼ばれていました。」
えっ、割りばしって何ですか？
「４０キロもなかったので、やせて細かったのですよ。」
１０代でやせていたのなら、血圧１００位でしょうね。
それで、今、体重何キロですか？
「今は、60キロなんです。ダイエットしたいです。」
６０才で体重60キロ、それで心配性、十分に血圧が高くなる素質です。
１０代の頃の血圧１００でも、今６０才で体重６０キロじゃ血圧も違ってきますよ。それ普通ですけど。
「え～でも動脈硬化の危険性があると言われました？」
何か持病を持っているのですか？
「いいえ、いたって健康で持病はありません。」
じゃ、あなたの血圧１３５は正常範囲です。
人の血圧は、状況や精神状態で変化するんですよ。
「でも、正常値を超えているから心配です。」
それは、正常値じゃなくて平均値なんです。平均値は、家にいる人と仕事をしている人で違いますし、年齢でも違いますし、体重でも違います。
「でも病院で１０高いと言われたんですよ。薬を飲めと言われました。」
薬を飲みたいですか？　薬は副作用があるから飲みたくないのです。」
じゃ、漢方薬の加味逍遙散を夜寝る前に一包飲んでください。それで落ち着きます。加味逍遙散は肝臓の血流をよくして気分も落ち着かせるので、少し血圧が高い人にはぴったりです。
以上のような人が一番多い。
例２，
ハワイ島の建設会社のH社長は、70才です。
糖尿病でインスリン注射で血糖値を調節して、血圧の薬も飲んでいます。
H氏は言いました。
「爺さん、長い間薬を飲んでいるけど、治らないし薬は増えるばかりだ。何とかならないかな？」
何とでもなるよ、でもあんたのように忙しいし責任もある立場では、休養もなかなかできないね。
「そうなんだけど、何か方法はないのかな。」
そういう場合、薬を止めようとか、すぐに何とかしようと思わないで、まず、血流をよくして血管を柔らかくすると良いから、そこから始めるのです。
だいたい忙しい人は食事も急いで食べるから、ゆっくり食べる練習から始める。
この、ゆっくり食べるということが重要です。
そして、食事の時、野菜や酢の物を加える。
加えることで血糖値が、急激に上がることを防げるのです。
病院で教えられるカロリー計算より、ゆっくり食べること、野菜や酢の物を加えるほうが効果がありますよ。
それにH氏の場合は、病院で出される薬をすぐに止めてはいけません。
まず、体調全体のバランスをよくする方法をかんがえます。
H氏には、以上の注意と加味逍遙散で気分を落ち着かせて、植物の若葉から抽出した高度な抗酸化物質を与えて、3か月程度様子を見ました。
そして3か月後に、H氏に調子はどうかと聞きました。
「やあ爺さん、お陰で血糖値が落ち着いて、インスリンは必要なくなったよ。よく眠れるから血圧も落ち着いた。もっと抗酸化剤がほしい。」
H氏は、酒を飲まないしタバコも吸っていなかったので、短い期間で落ち着きました。でも、血糖値は、正常値をややオーバーしたり、血圧もやや高かったりしています。それでよいのです。無理に薬を飲んで副作用で内臓を痛めるより良いのです。
酒タバコをやっていない人は、睡眠を深くするだけでも、すべてよくなってきます。
例３，
遺伝的に糖尿病になった人を糖尿病１型と言います。遺伝的に糖尿病の人はインスリン注射や、薬を止めることはできません。薬によって命を支えることができます。自分の膵臓でインスリンを作る能力がない人は薬がひつようです。
しかし、遺伝的に糖尿病の家系でも、ゆっくり食べる、酢の物と野菜を食時に加える、軽い運動を欠かさない、これだけで発病を予防できます。
糖尿病であることと、糖尿病になりやすい体質とは、べつものです。
だれでも、不摂生をしたり、夜遅く食べたりすれば、糖尿病になる効能性があります。
でも、予防できるのです。
毎日の生活パターンがいかに大事かということですが、多くの人が自分の生活パターンを意識できません。例えば、早食いの人にゆっくり食べたほうが良いよとアドバイスすると、私は忙しいのだから、とイライラされてしまいます。多くの人は身にしみ込んだ悪習慣を指摘されると怒ります。

一般的に使える高血圧に使える漢方薬を紹介します。
加味逍遙散、これは、数千年の歴史がある処方で、いらいらしたり、眠れなかったり、血圧が上下する人に適しています。現代の忙しい人にピッタリです。
天馬鉤藤飲、仕事ばかりして頭に血が上っているタイプの高血圧に適しています。
黄蓮解毒湯、赤ら顔で興奮気味でいつも暑い暑いと言っている人にピッタリです。アメリカ人にはこのタイプが多いです。
もし、内臓の持病があって血圧が高い場合、自分で調整するのは無理ですから、薬は医師にもらいながら、生活習慣を改善してください。

11月21日（ハワイ時間）追加
漢方薬のついて、もう少し説明しよう。
現代人のストレス環境では、加味逍遙散が使うと良いです。
これを寝る前にだけ飲むか、一日三回飲むかの調整をします。
これで、血圧が下がらない場合どうするか？
その場合は、加味逍遙散に黄連解毒湯を少し加えると有効です。
黄連解毒湯は、体を冷やして興奮をしずめる作用なので、量を加減します。
この組み合わせだと即効性があります。
ただし、漢方薬は、体質や状況に合わせて使うものなので、ずっと同じものを飲み続けるのは良くないです。必ず、自分の体調を観察して、調整するべきです。
西洋医学のように同じ薬を長期間使うこと考えは、漢方の考えではありません。
課題もあります。
ほとんどの人は、自分のこと体調を観察することができないのです。
たとえば、何か問題はありますかと質問すると、単に、高血圧だと医者に言われました、と言う人が多いのです。
血圧が高いのにも色々ななパターンがあるので、ただ高血圧ですと言っても、その人の説明になっていないのです。
たとえば、人に会うと血圧が上がる人がいます。
月末の支払日が近づくと血圧が上がる人がいます。
子供がいうことを聞かないと血圧が上がる人がいます。
睡眠不足で血圧が上がる人がいます。
朝起床後の血圧が高い人がいます。
太りすぎで血圧が高い人がいます。
腎臓や肝臓の病気で血圧が高い人もいます。
これら色々なケースを自分で自覚できる人がいないのです。
病院に行くと、血圧を一回測って、はい薬となる場合が多いです。
結局、ほとんどの人が自分のことが、よく分かっていないのです。
そういう状況なので、一般的に使って副作用がない加味逍遙散を、まず、使ってみることを勧めます。