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バカボン爺の知恵袋、風邪を引いてしまったらどうする?

風邪は予防が一番大切だけど、風邪を引いてしまったらどうするか?
病院に行く?
多くの人は、よほど酷くならない限り病院に行かない。
だから、まず、自分でできる方法を教えよう。

風邪の引き方にも人それぞれに色々ある。
寒気がする!
もうこの段階で風邪の引き始めだと思った方が良い。
なにしろ、首筋の温度が2度下がっただけで免疫力が激減する。

寒気がして、首筋が凝った感じ、肩が凝るという感じがあれば、葛根湯が一番だ。
葛根湯は、風邪のひき始めに使うと良い。
昔の本にも、悪寒(寒気がすること)で頸(うなじ)が凝る場合は、葛根湯と書いてある。2千年も前の本に書いてある。
2千年使われている薬だから、実証済みだ。
葛根湯は、身体のディフェンス機能を体表に持ってくる機能と思えば良い。
守備隊よ、城壁(体表)を守備せよという体制を作る。
葛根湯を飲むと、寒気が消えて、発熱があれば熱を下げる機能がある。

しかし、葛根湯には欠点がある。
敵(風邪のウィルス)が体内に入ってしまうと葛根湯では効かない。
葛根湯は抗菌作用が弱いからだ。
朝起きて、喉が痛い場合は、もう葛根湯では効かない。
風邪の菌が鼻、口を通り越して、喉(気管支)まで侵入すると、喉が痛い。
扁桃腺が腫れることもある。
扁桃腺という体内で病原菌と戦っている状態になる。
この場合は、抗菌作用がない葛根湯は効かないから、銀翹散(ぎんぎょうさん)を使う。これは、抗菌作用がある薬草を集めた処方だ。
抗菌作用がないと、喉が痛いとか扁桃腺が腫れた場合に対応できない。
病院であれば、抗生物質を使うことになる。
リステリンでうがいをして、銀翹散さんを何回も飲んで寝ているのが良い。
リステリンでうがいをすると、喉にしみて痛いからイヤという人がいるが、
それは、リステリンのせいでなく、喉の粘膜に傷があるということなのだ。
だから、喉に刺激が無くなるまで繰り返してうがいをした方が良い。
とにかく、喉から下へ病原菌を侵入させないように食い止める。

さらに病原菌が内側に侵入すると、咳が出始める。
咳が出るということは、気管支という肺の手前で戦っている状態だ。
この状態では、銀翹散を増やして抗菌作用を高めて、痰を除去する処方を使うから、まず、素人には手に負えない状態になる。
この段階では、漢方医か医師の助けが必要になる。

さらに進むと、肺炎となって、病院の抗生物質が必要になる。
抗生物質は、すごい発明だが、副作用もひどい。
でも、命には変えられないから使う。
時々、ゴホゴホ咳をしながら、葛根湯で効きますかとか聞いてくる患者がいる。
とんでもない、それは、葛根湯の範囲を超えて、あなたの命が危ないのです。

以上のような風邪は、上気道ウィルスという口や鼻から始まる風邪だ。
ところが、インフルエンザやコロナ感染は、全く風邪とは異なる。
これは、風邪と思わない方が良い。
命を脅かす感染です。
どこからでも感染し、一旦体内に侵入すると、体力、免疫力が強くないと、生死の問題になる。
今回のコロナウィルス感染では、多くの人が死んだ。
コロナ感染で急性肝硬変になった人がいた。
脚が弱くなった人がいた。
ワクチン打ったけど、感染を二回くり返した人がいた。
それでも、今、生き残っている人は、それを乗り越えた人たちだ。
おめでとう。
命を大事にしようね。
すべて予防が第一です。

ついでの情報として、
鍼灸で風邪を治す方法もある。
早期に鍼治療すると、体力がある人は、風邪もすぐに治る。
発熱しても、体力がある状態なら、背中に吸い玉治療すると熱も下がる。
頻繁に鍼治療を受けている人は、風邪も引かないことが多い。
鍼治療は、薬剤の服用による副作用の心配もないから優れている。
自分に合う漢方を飲んで、時々鍼治療を受ける、これは理想的な予防法になる。


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