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逃避の散歩 73.多摩モノレール(その1:多摩センター駅~甲州街道駅)

以前からやろうとは思っていたが、やっと頃合いかと思ったので多摩モノレールの始発駅である多摩センター駅の下、多摩中央署東交差点にいる。

多摩モノレールは1度だけ乗ったことがある。立川から多摩センター駅を経由し、京王線に乗り換えなければならない用事があったからだ。その時はある途中の区間を車窓から見下ろして「歩くのが大変そうだな」と思ったのを覚えている。それはこの後すぐ歩くことになる。

最近グーグルマップを見ていたら総距離が意外と短いこと、かつ立川市内の一部の駅を先日歩いたばかり(72回)なことがこの路線を歩く気分を後押しした。

ここから終点の上北台駅までひたすら北へ歩く。

このモノレール、以前歩いた日暮里・舎人ライナー(14回)のように、全駅がほぼレール沿いに歩ける。一部の駅は以前、日野市全駅ラリー(43回)の序盤で通過しているが今回は逆方面ということで。また、先に話した京王線の乗り換え以外、この駅の周辺を歩くのは初めてだ。

開始から早速、小田急線と京王線の高架下を通過すると、すぐに乞田川を渡す山王橋を渡る。そして多摩ニュータウン通り(都道156号・町田日野線の一部)と交差する多摩山王橋交差点の横断歩道を抜ける。ここまでで5分経過。ここから歩道だけが上り坂となり、車道はトンネルへ。

坂を上り切ったところで三本松陸橋交差点に差しかかる。その案内標識の奥にこの先から八王子市になることを知らせる案内標識が見える。ここまででスタートから8分経過。横断歩道を越えて八王子市に入るとともに道は下り坂になる。

道を進みながら左側を見ると、駅舎のような建物が見える。その手前に左側へ進む上り坂の歩道があるのでそこへ入っていく。その途中で次の駅名が見えてきた。

スタートから11分経過、松が谷駅前を通過。改札口への連絡口手前にある下り階段から通りに戻る。

下り坂はまだ続き、突如現れる陸橋の手前で多摩山王橋交差点からの車道と合流し、下を抜けると密集した住宅街に入る。坂を下り切ったところで大栗川を渡す堰場橋を渡ると、次の駅の姿もはっきりと見えてくる。

19分経過、大塚・帝京大学駅前を通過。野猿街道(国道20号線の一部)と交差する堰場交差点から長い上り坂に入る。

昔、まだこの路線が開通する前のこと。この辺りの大学に通っていた当時の学生が「毎日が山登りだ」と言っていた理由を、今頃になって身をもって知ることになろうとは。ちなみに、ここから多摩動物公園駅あたりまでが先に述べた「歩くのが大変そうだな」と思ったところだ。

そういえば、大昔に推薦入試受けて落とされた大学もこんな丘の上にあったような記憶がある。

電柱の広告版の下に書かれている現在地の名称「東中野」を見て、一瞬「こんな長い坂道の東中野があったのか!」とボケているとその奥に次の駅の姿が見えてきた。

28分経過、中央大学・明星大学駅前を通過。

進行方向から右が明星大学、左が中央大学に挟まれながらも道はまだ上り坂が続いている。途中で下から見上げていたレールと並走するようになる。「節電中 ライト点灯」という看板が目に入ると、その奥には3つ横並びになっているトンネルが見える。

31分経過したところで多摩丘陵トンネルに入る。人通りもなく、時おり車が通り抜けるくらいで、途中から明かりの数が減り薄暗くなって少し不安になる。だが2分ほど進んだところで先に信号があることを知らせる案内標識が見え、出口が近いことがわかり安心する。

トンネルは周囲がただコンクリートで囲まれて風景が見えないので、タクシーなど車に乗っているときに通過すると不安になることがある。地下鉄も途中で地上を通過する路線はまだ大丈夫だけど、風景がほぼ見えない路線は基本的に苦手だ。

34分経過、トンネルを抜けるとそこはいきなり長い下り坂だった。

ここから久しぶりの日野市へ。坂を下ることで再びレールを見上げるようになり、途中で明星大学の正門がある明星大学前交差点を通過していく。そして、以前歩いた区間に入る。

多摩動物公園南交差点を渡り39分経過、多摩動物公園駅前を通過。

ついでに京王線の方も。以前歩いた時も平日だったけど、それとそんなに変わらない人出といった感じだ。前回はこの横断歩道を渡ってこちら側の歩道に移動したが、今回は渡らずにそのまま進む。

ここからは右側にある京王動物園線の線路と並行してレールが蛇行していく。さらに5分進んだところにある明星大学北交差点で多摩丘陵トンネルから続いた坂道はひとまず落ち着く。そして程久保川が左側に移る。

50分経過、程久保駅前を通過。

それから3分後、広い三叉路の交差点に差しかかる。日野市鉄道駅ラリーではこの交差点から最初にこのレールと合流して多摩動物公園方面に進んだ。ここから先は程久保川と別れ、次の駅までの道は初めて通ることになる。

川崎街道と合流する高幡交差点を越えると、車道は駅の下を通る高幡立体という立体交差を通る。さらに駅へ近づいたところで、それを通るための歩道入り口が見えてきた。今回はこれを使って先に進む。

58分経過、高幡不動駅の下を通過。

立体を抜けて自転車駐輪場が見えてくると、通りへの出口となる横断歩道があり、それを渡って先を進む。1時間6分経過、新井橋を通過したところで曇天の空から少し陽が差し込むようになる。少し肌寒かったのでこれはありがたい。

さらに4分後の1時間10分を経過したところで、土方歳三資料館の案内看板前を通過する。

個人で史料を管理するのは大変だというし閉館したのは仕方ないとはいえ、結局一度も行く機会はなかったな。正直言うと、新撰組周りのことはそれほど興味はないが、フラフラと歩いて気まぐれで歴史資料館に立ち寄ることはたまにあるので、そういう場所が減るのは寂しいものだ。

日野バイパス(国道20号線のバイパス路)と交差する日野万願寺駅前交差点の横断歩道を渡って1時間10分経過、万願寺駅前を通過。

駅を越えた万願寺交差点のあたりで緩やかな上り坂になり、それは次の信号まで続く。そこからは平坦な道となり、1時間16分経過したところで中央自動車道の万願寺高架橋下を通過。

1時間23分、甲州街道駅前を通過。

すぐ先の甲州街道駅入口交差点で二段階左折し、歩道を進行方向から見て車と同方向に進む左側から対向になる右側へ変更。ここからしばらくは初めて通る道となる。歩道を変更したのはもちろん理由がある。この先にある立日橋南交差点で余分に信号待ちをしなければならないからだ。

甲州街道駅交差点から4分経過したところでその立日橋交差点を通過する。この交差点で「ようこそ! 『新選組』のふるさと日野へ」の看板を見かける。以前、同市内を歩いた時に奥山橋下交差点の近くで見たものと同じものだ。ただ、あっちの方はかなり傷んでいたけど。

1時間30分経過、立日橋に差しかかる。今のところ(2022年12月現在)、渡った多摩川の橋では一番西側に位置している。

さらばだ日野市、これからこの橋を初めて渡り立川市へと向かう。

橋も終わりに近づいてきた1時間34分を経過したところで、左側に立川市に入ったことを知らせる案内標識が目に入るところまで差しかかると、次の駅が見えてきた。以前、ここから北にあるJR立川駅からこのあたりまで歩いたことはあるが、その時はこの橋を渡らなかったので、新鮮な気分だ。

さて、ここからは後半戦。残りは立川市と東大和市にある10駅だ。

(その2:柴崎体育館駅~上北台駅)へ続く。