見出し画像

逃避の散歩 92.あきる野市のJR五日市線全駅ラリー

JR拝島駅で下車するのは初めてだ。

今回はあきる野市にあるすべての鉄道駅、つまりJR五日市線の駅を通過点にしてただ歩いて行こうと思う。

JR五日市線の駅で、昭島市にあるこの拝島駅と次の熊川駅はすでに通過(79回)しているので、今回は東秋留駅をスタートして、秋川駅、武蔵引田駅、武蔵増戸駅、武蔵五日市駅の計5駅を通ることになる。

まずはいつものウォームアップとして、拝島駅から東秋留駅まで歩いていく。まずは駅前広場のロータリーから江戸街道に出て左へカーブした下り坂を進む。国道16号・東京環状と交わる武蔵野橋南交差点で横断歩道を渡りそのまま直進。都道7号・杉並あきる野線(五日市街道)に入る。

9分経過したところで都道29号・新奥多摩街道と交わる内出交番前交差点の横断歩道を渡ったところで道の名称がむつみばし通りとなり、次の信号を越えたところから下り坂になる。

13分経過、坂を下り終えたところで睦橋東交差点を越え、睦橋を渡って多摩川を越える。先日、奥多摩町の上流まで行ったばかり(91回)なのに、もう下流を渡っている。この橋を渡り始めたところであきる野市に入る。途中で右側をよく見ると、五日市線の高架が見える。

橋を渡り終えて坂を下り、最初の交差点から上り坂になる。そこから次の信号を越えたところで平坦な道になり、また信号を1つ越えたところから緩やかに右へ曲がり、27分経過したところで小川交差点の横断歩道を渡る。

同交差点から信号を1つ越えた先にある角に入っていくことをグーグルマップでは推奨されているが、実際に歩くと迷いそうな予感がしたのでそのまま先を進み、2つ先の信号を右折して北上する。東秋留駅入口交差点に出てその奥を進むと手前と奥に踏切があり、その間に駅舎が見える。

38分経過したところで、東秋留駅前に到着。

奥の踏切を越え、小さなロータリーを左折する。右に曲がる上り坂となり、途中で左へ曲がる。坂を上り切ると、右側には広い畑が広がっている。48分経過したところで線路と沿うように道が延びる。

すぐのところで都道176号の支線となる立体交差を通過し、53分経過した踏切があるところで突き当りになり、右折して北上する。

右奥にあきる野市役所が見えている。その手前にあるあきる野市役所前交差点で左折し、五日市街道に入る。58分経過したところで国道411号・滝山街道と交わる秋川交差点を越え、信号を1つ越えたところで左側にロータリーが見え、その奥に次の駅舎が見えてきた。

1時間1分経過、秋川駅北口前を通過。

そのまま線路沿いに進んでいき、再び五日市街道に合流したところで踏切を渡る。そして首都圏中央連絡自動車道の陸橋下をくぐって横断歩道を渡る。この辺りから一旦、線路と分かれていきながら住宅が並ぶ道を進む。

左にホームセンターが見える1時間9分経過ところで信号に差しかかる。その右側にある「あきる野市立 西中学校 入口」と書かれた看板が目印となる。その看板が示す方向と同じく右折して北上すると、踏切が見えてきた。それを渡ってすぐ左折し、線路沿いに西へ進んでいく。

線路を隔てた左側には農地が広がっている。奥に見える山を含め、のどかに感じられる風景だ。23区内ではお目にかかれない。

そういえば、事前に調べた時にここから1.5キロメートル南の方に東京サマーランドがあるそうだ。この遊園地には苦い思い出がある。

小学生だったある年のゴールデンウィークのことだ。親が運転する車で行くことになったのだが、現在よりも道路など交通不便だったことから長い渋滞につかまり、現地に到着した時には閉園寸前だったので即引き返して帰ることになった。

以来、行く機会もなく現在に至る。もう遊園地に行ってはしゃぐ年齢でもないので、今後行くこともないだろう。そういえば、同遊園地の敷地内に「ムツゴロウ動物王国」が一時期あったことも思い出した。

そうしている間に次の駅舎とホームが見えてきた。

1時間20分経過、武蔵引田駅前を通過。ここで軽く水分補給をし、線路沿いに進んでいく。最初の踏切に差しかかったところで面を食らう。

グーグルマップによると、そのまま線路沿いに延びる畑の中のあぜ道を通って次の踏切へ向かうよう指定されていたのだが、道路が舗装されていて、その先が通行止めになっている。それどころか、畑だったところは集合住宅が建てられ、周囲も道路が整備中だ。

道自体が完全に変わっているという、珍しいケースにはまった。とにかく先の踏切に行かないことには始まらないので、踏切前を右折する。そして最初の丁字路で左折すると突き当りになり、右折指示の矢印があるのでそれに従って右折する。

少し広い道に出て右前に建設中の大きな流通倉庫があり、すぐ先の左側に仕切りのある未舗装の道がある。少しその方向を見ると、踏切が見える。大きく道に外れることなく修正できたようだ。途中で傷んだ舗装の道となり、1時間27分経過したころで目的の踏切を通過する。

大きな看板がある最初の角を右折し、線路沿いに農地の中を横断する。カントリーミュージックが似合いそうな道だが、あいにくその手の曲は疎くて何も思いつかない。

「本当にここは東京都だろうか?」と思う位に自分の知らなかった風景の中を西へ進む。7分ほどの旅気分を味わいつつも、自分は散歩をしに来たという現実に戻る。

さっきの所から数えて2つ目の踏切があるところで突き当りになり、右前の道に入り住宅街を抜けていくと自転車駐車場とタクシー用ロータリーが見え、その先に駅舎が見える。

1時間38分経過、武蔵ます駅前を通過。ついに残るは1駅となった。

そのまま奥へ進み、片側1車線の道路に合流。右折して踏切を渡り、森ノ下交差点を左折して道なりに進む。踏切が見えてくるので、その前を右折して線路沿いに進んでいく。

1時間48分経過、先の踏切から2つ目の踏切を越えたところで下り坂になり、地蔵があるところで上り坂となる。道幅が狭いわりに意外と車通りがあるので妙だと思ったが、事前にルートを調べたときのことを思い出すとなんとなく答えはわかった。

1時間53分経過、坂を上り切ったところで大悲願寺の前を通過。本堂の前にある石柱によると都の指定有形文化財になっているそうだ。前の駐車場に車が結構停まっているので、車通りが意外と多かった理由はここに来る人たちだろう。しかし、名称に「悲願」が付くってなんか凄いな。

奥を進むと下り坂になり、五輪坂踏切を渡ったところから更に傾斜が強くなる。青梅線各駅ラリーのとき(9091回)に傾斜のある坂を散々歩いて慣らされたので、辛さをまるで感じない。

坂を下りると道しるべがあり、ゴールの武蔵五日市駅まで「1000メートル」と書かれている。いよいよ大詰めだ。

先を進み、最初の横断歩道が見えたら右折。グーグルマップだとこの先の五日市街道に出ることを勧めてくるが、なるべく線路沿いになるよう歩くのを心がけたいためだ。そこから少し上り坂に入って住宅街の中を抜けていく。

2時間6分経過したところで五日市線の高架と合流し、秋川街道に出たらその高架とともにすぐ左折。信号を1つ越えると大きな駐車場が見えてくる。さらに進んで右側に交番が見える横断歩道のあたりで奥側にロータリーと駅舎が見える。

2時間10分、武蔵五日市駅に到着。ちなみに、ここが高円寺を起点とした五日市街道の終点でもある。

人生初めての五日市線に乗って帰るとするか。