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逃避の散歩 77.吉祥寺駅から京王井の頭線井の頭公園駅を経由してJR三鷹駅

実に困った。

JR中央線が事故で止まってしまい、昼下がりの吉祥寺駅で足止めを食らっている。おかげでこの後の予定が狂ってしまった。さて、電車が復旧するまで1時間くらいかかるようだ。その間どうするか。

吉祥寺で茶を飲みながら時間を潰す、悪くはないが今日は土曜で人出が多くて商店街を歩くのが鬱陶しい……その手があったな。

吉祥寺駅から京王井の頭線井の頭公園駅を経由してJR三鷹駅まで遠回りで歩く。このルートならのんびり歩けば1時間くらい簡単に潰せるし、歩いている間にこの後の予定を思いつくだろう。

ただ、井の頭公園の中を通り抜けないで成立させることを条件にした。

まずは吉祥寺駅南口を出て左側の交差点に出る。右折して井の頭通りに出て、京王井の頭線吉祥寺駅の高架下をくぐる。最初の信号が見えたら右折して弁天通りに入る。

実は、井の頭線を全駅踏破したとき(19回)に通った、井の頭公園駅から吉祥寺駅に向うルートを逆に進んでいる。また井の頭線の高架下をくぐり、最初の角を左に折れ、突き当り左側に踏切が見えたら右折。坂を下って井の頭公園に入り、左に折れて高架の手前にある橋を渡って階段を上る。

15分経過したところで京王井の頭線の井の頭公園駅に着く。

ふと気づいたが、井の頭公園駅からJR三鷹駅まで歩くと、三鷹市内の鉄道駅をすべて登場となる。三鷹市内にある駅は3つしかなく、京王井の頭線全駅ラリーで三鷹台駅とこの駅はすでに通過しているが、JR三鷹駅はここで登場していない。成り行きとはいえ、追補の機会ができたのはうれしい。

この駅からJR三鷹駅まで行くには公園の中を通り抜けた方が近くて早いが、今日は混んでいるので、人混み嫌いとしては避けたい。なので、公園の中を通り抜けずに人通りが少ない道を行こうと思う。

まず、駅前商店街を通る井の頭公園駅前通りに入る。最初は緩い上りとなり、最初の十字路を越えると平坦になり、次の十字路で緩やかな下りとなり、次の十字路で緩やかに上りながら右へ曲がる。突き当りになると終わりを告げる案内板が左側に見える。これで21分経過。

突き当りを左折するとまた下り坂となり、三鷹市立第五小学校前の丁字路を右へ入る。畑が左右に広がる道を通って玉川上水緑道に突き当たり、そこから右の上流方面へ進む。

25分経過、井の頭橋交差点に出る。ここで合流している道は井の頭公園通りだ。この通りは人見街道と吉祥寺通りを繋げる役割を果たしているが、路肩が狭い上に車通りがあるので歩くときは気を付けたい。この交差点の横断歩道の信号は押ボタン式なので、ボタンを押して信号待ちをする。

横断歩道を渡り、橋を左側に渡ってから短い遊歩道を進むと、法政大学中学高等学校の校門が見え、その右横をまた玉川上水緑道が延びている。

緑道を進んでいくと、すぐ左側に牟礼園地が見える。このあたりの玉川上水緑道は井の頭公園以外にも自然が広がっている上に、周辺の学校の登下校時間に出くわさなければ人通りも非常に少なくて歩きやすい。

松影橋を越えると再び遊歩道となる。明星学園高等学校が見えるところで道は右へ大きく曲がり、新橋の前をそのまま通過する。すぐに左折してもいいが、路肩が狭い上に意外と車が通るので、時間稼ぎも兼ねて安全に歩ける道を進んでいこう。

住宅が並ぶ遊歩道を進むと再び緑道となり、ナザレ修女会の児童遊園の前を通過したところで幸橋の前に出る。ここで36分経過。

ここから先は井の頭公園の中になるので、左折して外縁に沿って進む。

突き当りのこの角を見れば、多くの人が園内にいる。これだから土曜日にこの公園の中を通り抜けたくない。なので、この角を左折してまた外縁沿いに歩いて行く。

ちなみに、ここから園内に入って奥へ進めばジブリ美術館がある。つまり、井の頭公園駅からここまでは人混みを避けながら同美術館に行くルートの一例でもある。といっても、これから遠回りで同美術館の近くに出るのだが。

39分が経過したところで井の頭公園の南端に出て、さっき通過した新橋を通る明星通りと合流し右折。ここからは路肩が少しだけ余裕があるため、新橋から直接来るよりも歩きやすい。だが、バスが通る道なので、車には気を付けたい。

41分経過したところで吉祥寺通りと合流、右折して北上する。

41分経過、この通りジブリ美術館の前を通過。この先にある信号の横断歩道を渡り、そのまま奥へ。突き当りを右折して直進する。

住宅街を通り抜けて46分経過したところで御殿山通りに合流し左折。この通りは4車線の広い道路で、道路の間を玉川上水が通っている。あとはこの通りを直進すればJR三鷹駅に着く。

ちなみに、いま歩いている南側の歩道は「風の散歩道」という。

51分経過、三鷹市立山本有三記念館前を通過。中学生の頃、『路傍の石』を読まされた記憶があるが、内容をすっかり忘れているな。

むらさき橋交差点の横断歩道を渡った2つ目の角の手前は、太宰治が入水したとされる場所で、それを知らせる玉鹿石が歩道の植え込みに置かれている。太宰治の作品で読んだことがあるのは『走れメロス』しかないが、調べてみるといろいろと問題のある人だったのは興味深い。

59分経過したところでJR三鷹駅の入口につながるペデストリアンデッキの階段を上る。

1時間1分、JR三鷹駅南口に到着。

もう電車は運転再開しているようだ。この先の予定はすでに決めた。

というわけで、電車に乗って向かおう。

【おまけ:吉祥寺駅からJR三鷹駅南口へ行く普段使いの方法】

吉祥寺駅からJR三鷹駅へ歩くとき、普段使いしているのはグーグルマップの検索結果で出てくるものを少しだけ変えているものだ。別の日に撮った写真を使って説明していこう。

まず、2分ほど我慢しながら人混みの中を抜けて吉祥寺駅前交差点へ。横断歩道を二段階左折して吉祥寺通りの井の頭自然文化園側にある歩道へ。最初の角を右折して住宅街へ進む。角の目印は焼き鳥で有名ないせや総本店。いつも混んでいるから前は通っても入ったことはないなこの店。

突き当たるまで直進し、左折してまた突き当たるまで直進すると八丁通りに出る。井の頭自然文化園の看板が目印になる。

グーグルマップの検索結果だと、同交差点から井の頭自然文化園の角にある2つ目の信号を右折して八丁通りに入るのだが、そこまでの歩道は意外と人通りが多い。先に挙げた道はそれを避けることができる。

八丁通りまで出ると人通りは減ってくる。だが、車は一方通行で対向から来るので気を付けたい。特に土日は車がよく通る。吉祥寺駅から9分経過したところで、JR線の高架に合流する。最初の十字路にあるガード前を通過し、そのまま線路沿いにゆるやかな上り坂を進んでいく。

ちなみに、このガード下を通過して最初の角を左折し、平沼園前交差点からなかちょう新道を進むとJR三鷹駅北口のロータリーに出る。有名な話だが、同駅の南口および所在地は三鷹市、北口は武蔵野市に位置している。

11分経過したところで立体交差の上を渡す八丁橋に差しかかる。橋を渡り、左折してすぐ右折したら線路沿いに進む。補足として、橋から左折して南下すると御殿山通りのむらさき橋交差点と合流する。

15分経過したところで御殿山通りと合流する。そこから駅舎が見えてくるので、そのまま直進するとペデストリアンデッキへの階段が見えてくる。

17分経過、JR三鷹駅南口のペデストリアンデッキ下に到着。

このルートは土日だと時間帯によっては歩きづらいことがあるものの、平日ならば人通りも車通りも少ない静かな住宅街の中を通るので歩きやすい。信号待ちする箇所も吉祥寺駅前交差点の1カ所のみというのもいい。

近隣駅のルートは普段使い以外にも何通りも覚えておくと意外と便利だ。どのくらいで歩けるかも把握しておくと、今回の電車再開待ちや待ち合わせなどの時間調整に重宝するからだ。