見出し画像

AIに真似できない、ゆっくりするということ #スロー・フロー・ブログ

写真作家をされている藤澤一さんという方が、「AIに代替されない写真家、フォトグラファーに必要なこと」をnoteに書かれていてふむふむとおもしろく読ませていただきました。

藤澤さん曰く、AIに真似ができないのは人間力。
自分自身や他者の力を引き出すような想いや愛が、人間にしかできないことだということでした。

上記の記事では他にも、AIに代替される可能性の高い仕事ランキングをヒントに生み出された考察、藤澤さん自身がどのように想いを発信しているのかについても触れられていているのでご興味がある方はぜひ読んでみてください♪

僕なりに、AIにできないことを考えてみた。

最近、どれだけ素晴らしいと感じることでも、納得感のあることでも、一度自分の心や頭で感じ直してみる、考え直してみる、そしてそれを言葉にしてみるということを密かに続けています。

AIにできないことを考える前に、AIの得意なことや特徴に目を向けてみて、そこから抜け落ちることに何かヒントがあるのではないかと思いました。

AIってこんなことが得意みたいです。

・画像の認識・解析
・音声の認識・解析
・自然言語の処理
・数値や過去のデータからの推論・予測
・厳格なルールに則った作業・判定
・大量のデータの処理
・単純な処理の作業スピードの速さ

エンジニアルートより

たくさんのデータを効率的に処理したり、計算したり、そこから生み出される答えを瞬時に出したりすることが得意なようです。

しかもAIってディープラーニングとかそんなのでどんどん賢くなるわけでしょう。
現時点でもあらゆる分野で人間には到底追いつけないスピードで、ハイクオリティのアウトプットができるし、今もどんどん進化してるわけです。

AIに1,000字くらいで絵本のストーリー書いてって頼んだら、1秒くらいでズラーっと書き出すんだもん。びっくりしました、ほんと(笑)

でもこれって言い換えると、ゆっくりすることができないということにもなりませんか。

できあがった写真そのものよりも、それをつくるプロセスをゆっくり愉しむ。

ちなみに申し上げておくと、ゆっくりするということはのろのろ、もたもたすることではなくて、やるべきことを順を追って、かけるべき時間をかけつつ着実に進むようていねいにやるということです。

先日、静岡の伊豆高原あたりでとあるペットスクールさんのみなさんの写真をワンちゃんと一緒に撮らせていただいたんですね。

自由気ままなワンちゃんのいいポーズ、いい表情を引き出そうとみんなで協力し合うんですが、そのプロセスがなんとも充実した時間だったのです。

実際、そこに行くまでにお金と時間をかけて集れたことがうれしかった、みんなでワイワイとああでもないこうでもないとアイデアを実践し合ったことに意味を感じたと言ってくださった方もいました。

試行錯誤しながら、ゆっくり取り組んだことは人と人を強く結びつけるし、一人ひとりの体験に刻み込まれるんだなと。
非効率だからと言って省いてしまった先に失うのは学びや成長以上に、つながりや思い出なのかもしれません。

不便が生む益、ということで「不便益」と呼ばれたりもします。
例えば、富士山の頂上に登るのが大変だからといって山の頂上までエレベーターを作ったらどうでしょうか。たしかに山頂からの景色を観たいんだけど、、そうじゃない!ってなりますよね(笑)

AIは多分、この思い出づくりに関わることや時間をかけることってできないと思います。

安心して、ゆっくりしよう。

そう、僕はいろんなツールを使って生活を快適にするのも好きだけど、それ以上にゆっくりすることが好きなんです。

小さいころはご飯を食べるのが遅いと言われて、早く食べられるように努力してみたけど、やっぱりゆっくり味わいたくて、もとのスピードに戻しました。
急いだら味がよくわからないし、食べるという行為はただお腹を満たしたり、栄養を摂ることだけではない気がしているからです。

安心して、ゆっくりしましょう。
それは、人間が人間らしくあるための生き方の一つだから。

今日はこのへんにしようかな。
読んでくださりありがとうございました。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

noteを読んでくれてありがとう! 僕らしく、優しさのリレーをつなぐよ。