PMのここがおもしろい!20代から挑戦して感じたPMとして働くおもしろさ
この記事は"プロダクトマネージャー Advent Calendar 2021"の3日目の記事です。
自己紹介とまえがき
Magic Moment という会社でプロダクトマネージャーをしている長谷川と申します。
2019年に大学を卒業する直前からはじめたインターンをきっかけに新卒入社し、デジタルコンテンツ作成やインサイドセールスなどを経験したのち、2020年の秋ごろから社内1人目のプロダクトマネージャーとして働いています。 察した方もいらっしゃるかもしれませんが、もともとエンジニア領域やビジネス領域で十分な経験を積んでから満を持してジョブチェンジ!というわけではなく、ほとんど社会人になったばかりのひよっこ状態からプロダクトマネージャーに就きました。
プロダクト(Magic Moment Playbook)を今年1月に正式リリースし、ありがたいことに多くの企業さまに導入いただくことができました。スタートアップのリリース間もないプロダクトの社内1人目のプロダクトマネージャーということもあり、ほんとうに濃い1年を過ごしています。
※ Magic Moment Playbookとは?
「お客さまとの関係性の向上が顧客価値の最大化につながる」という考えのもと、営業プロセスやお客さまとの関係性をデータ化し、最適な営業アクションを提案する営業担当者向けのプロダクトです。
こういうフェーズのプロダクトマネジメントに関わったことがある方であれば、あるあるだと勝手に思っているのですが、情報が必ずしも揃っていないなかで意思決定する緊張感だったり、カオスな状況に飛び込んで現状を整理して打開策を見つける大変さだったり、理想とする状態を目指せば目指すほど実現に向けた壁に気づいてしまう現実に苦心したこともありました。
プロダクトマネジメントの豊富な経験があったり、尖ったスキルがあればこうした状況を難なく対処できてしまうのかもしれません。
ですが正直自分にはまだそういったものがあるわけではないので、「もっとこうなったら…」「もっとこうできたら…」という焦りのようなものを感じる毎日です。
それだけ聞くとプロダクトマネージャーって全然楽しくないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、自分はそうは思っていません。
むしろプロダクトマネージャーほどおもしろい仕事というのは他にないんじゃないかとさえ思っています。
ということで、プロダクトマネジメントのなにが(難しくも)おもしろいのか、自分にとってプロダクトマネージャーになるとはどういうことなのかというのを思うがままに書いてみようと思いました。
プロダクトマネージャーのキャリアを考えているであったり、自分のようにプロダクトマネージャーになりたての方に少しでも参考にしていただけると幸いです。
プロダクトマネージャーとはどんな存在か?
まず初めに断っておきますと、ひとくちにプロダクトマネージャーといっても実際どんなことをする人なのかというのは、各社ごとに若干の違いがあります。
具体的にどう違うかについては文量の都合もあるので省きますが、最近だといろいろと本が出版されていたり、現役PMの方の発信も増えているので調べてみることをおすすめします。
プロダクトのフェーズであったり、社内の他のメンバーのポテンシャルといった要因次第で変わりうるというのが自分の見解です。
最近見かけることも多くなったインサイドセールスやカスタマーサクセスのような他の新しい職種の登場と浸透の歴史を見ても、これから細分化されていくことはあれど、「こういうことをする職種である」と統一されることはないと思います。
そのうえであえて一言でプロダクトマネージャーはどんな人なのかをひとことで表現するならば、
プロダクトの成功のためになにをすべきか考え、実行されるように動きつづける人
というのが今の見解です。
プロダクトの開発プロセスの過程ではほんとうに様々な壁があります。そのひとつひとつをクリアしていけるように、策を考え実行し続けるようにチームを動かしたり、自分が動いたりすることが求められます。
実はまだ自分も本当の意味で「できている」とは思えたことはなく、周りの方のサポートを受けながら、日々勉強しているといったところです。
難しくもおもしろいプロダクトマネージャーの仕事
そんなプロダクトマネージャーに対して、はじめのころ感じていたのは、「そもそも何をしたら良いかわからない」であったり、「今やっていることが合っているだろうか」という類の難しさでした。
ですが、この1年でいろいろと経験したうえで考え方が変わり、とくに難しいな(一方でおもしろい)と考えていることが2つあります。
①成功を自分で定義できてしまう
これはプロダクトマネジメントに限った話ではないと思いますが、なにかを進めていこうとしたときに、「結局なにがどうなればいいのか」をどれだけ解像度高く言語化できるのかが、仮説の精度であったり、行動のスピードに直結します。
今の状況をふまえて、なにがどうなればプロダクトの成功といえるのかを考えるのもプロダクトマネージャーの仕事です。
今月いくら分の新規契約を作るであったり、ユーザーを何人にするという目標はシンプルでわかりやすいのですが、それをそのままプロダクトの成功の定義としてしまうと、アクションが定まらず決めているようで決めていない状態になってしまいます。
逆にシステム観点によりすぎて、「なにかをできるようにする」というだけでは、結局どういう価値につながっているのかという視点が抜け落ちて、ユーザーを喜ばせることはできなかったりします。自分も何度もこういう定義をして、うまくいかない経験をしてしまいました。
現状起きていることやプロダクトとしてのビジョン、事業状況ふまえて総合的にプロダクトの成功を定義する裁量と責任を持つというのが難しくもおもしろいところの1つ目です。
ちなみになにか問題解決しようと考えるときに、定性的にどういう状態にするというところまで考えるのも一苦労だったりもするのですが、定量的に「〇〇を✗✗%にする」といったレベルまで定義することが望ましく、自分以外の人とも目線が揃いやすいです。
②仕事を自分で生み出せてしまう
適切なアクションを考えて前もって手を打っていくことが求められるからこそ、「やること」を自分で設定できてしまう側面があります。
「いまやらなくてよいこと」をやって時間を費やしてしまったり、最悪な場合「やらなくてよいこと」を周りの人にお願いしてしまうというシナリオも起こりえます。
どんなにスピードの出る車でも、ハンドルをよくわからない方向に切ってばかりでは、最短でゴールにはたどり着けませんし、ガソリンが尽きたり、タイヤが磨り減ったりしてしまうのと同じイメージです。
とはいえ、あれよりもこっちを先にやったほうがいいんじゃないかであったりとか考えるのは楽しいですし、あえて大げさに言えば未来を切り拓いていく感覚があります。
ちなみに、「本当にそれをやるべきなのか」をいつも問いかけてくれる存在が近くにいるとよかったりします。それは同僚であったり、上司であったり、はたまた心の中の自分かもしれません。
プロダクトマネージャーになって得られたものと失ったもの
ここまでは業務としてのプロダクトマネジメントの難しくもおもしろいところについて書いてきました。次にプロダクトマネージャーになって人間として変わったなと思うところがあるので書いてみます。
+ 「なぜ」を考えることが増えた
「なんでこういうことが起きるのだろうか」であったり、「なんでこういうことを感じるのだろうか」というのを何気なく考える癖がつきました。もとからこういうことを考えるのが好きなタイプだったので、楽しみが一つ増えた気分です。
+ 普段使うサービスに対する感性が深まった
これまでなにげなく使っていたサービスや製品に対しても、込められている思いに対して敏感になったり、涙ぐましい開発努力にリスペクトを感じたりと感性が深まりました。人生が豊かになったといえます。
- 趣味のゲームが純粋に楽しめなくなった
これは半分ネタなのですが、自分はシミュレーションゲームを中心にもともとゲームが趣味だったのですが、プレイ中にUIやUXが気になって純粋に楽しめなくなってきてしまいました。こればかりは残念。。。
結局いちばんの魅力はなにか
まずはプロダクトの進化の場に立ち会えることです。
弊社では、開発されたばかりの機能を社内にお披露目する"Demo Day"というイベントがあります。期待感と不安が入り混じりながら、機能がいよいよ飛び立とうとするその瞬間に立ち会えることが幸せに感じます。
そしてなにより、営業組織に導入いただいているプロダクトなので、「営業粗組織が変わった」であったり、「受注率が〇〇%上がった」であったり、「はじめて営業目標を達成した」といった一報が入るととても嬉しい気分になります。
もちろんこれまでには厳しいフィードバックを頂いたり、ご迷惑をおかけしてしまう場面もありました。恥ずかしい話、悔しすぎて男泣きしてしまったこともありました。
それでもプロダクトや弊社を信頼してくださるからこそのフィードバックですので、真摯に受け止めて日頃のプロダクト開発に活かしています。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
すこしでもプロダクトマネージャーっておもしろそうだなと感じていただける方が増えたら良いなと思いながら書きました。
このあともたくさんの方がプロダクトマネジメントに関する経験や知見、ストーリーをシェアいただけることになっています。楽しみですね!!
→ "プロダクトマネージャー Advent Calendar 2021"
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