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正真正銘 #スキな3曲を熱く語る ~私を巣食う詩~

ラブソングにときめかない私は
必然的に人生の岐路に立ち止まったときに聴きたくなる曲を選んでしまいます。

人に裏切られたとき、貴方はどのような感情にとらわれるのでしょうか。
また、誰にも理解してもらえないとき、その当て所はどこへ向けられるのでしょうか。

私はひたすら、誰にも会わず
なるべく絶望のどん底まで沈み込もうとします。
そうして生きる情熱を代償に、ようやく浮上することができるのです。
(……まぁ今まさにそうしている最中なんですがそれはまた別の話)

そうして熱量が冷めていって、おとなしくなって丸くなるのが
大人になるということだと思ってるのですがどう思いますか?
(だからこの思考は普通。誰もが通っている試練という人生観。
辛いのは自分だけじゃない。きっと、貴方も苦しんでる。)

そんなとき、要は一人で引きこもってるときに寄り添ってくれるのは
部屋中を埋める書物やCDだったりするわけですが
とりわけ音楽というのは自主的に動かなくても勝手に流れてくれるので
ランダム再生にでもしておけば停電にならない限り延々と浸してくれます。

当然自分が好きで集めた音楽たちです。不快なわけはありません。

そうして浸る時間が増えると、歌詞が自然と脳内を説得してくれます。
やはり私も人の子。
誰か自分以外の、人間の声というのは耳に脳内によく響くものです。

これが例えば直接交わす会話だと、私も意思を以って応えねばならず
ちょっと海底に沈む私には気が重いのです。
まだ起き上がるのだけでもしんどいので、
それはもうちょっとだけ待っててほしい。

そんな折、よく心に響く楽曲を3曲、紹介させてください。
あなたの心にも、少しだけこの温度が届けばいいな。


Trace Millennium Road / T.M.Revolution

作詞:井上秋緒 作曲:浅倉大介

T.M.Revolutionに皆さんはどういう印象を抱いているでしょうか。
かっこいい曲を歌うおもしろい兄ちゃん。
ちょっと前までは身長も相まってかわいいアイドル的な美貌。
後輩からも先輩からも慕われる人間性で
今は特にアニソンシンガーとして名を馳せていると言えるかもしれません。
その印象に、まさに私もそのような経緯で好きになっているので
否定するべくもございません。

今でもずっと変わらずに売れている、そんな印象を抱きがちですが
実は一回、端的に言ってしまえば
いわゆる"落ち目"に陥りかけていた時期があります。
ガンダムSEEDの主題歌、INVORKで世間的に復活を遂げる直前に出した
一枚のアルバム。それが【progress】。進捗、という意味を持つ単語です。

これまでも西川貴教本人が作詞した曲は稀にありましたが
いずれも楽曲にあわせてのおちゃらけた面白い系のもの。
それがこのアルバムではfragile、LIGHT MY FIREと2つあり
どちらも苦悩に満ちた内容(もしくはこのままでは終わらないという強い意志)となっています。

当然内情までは計り知れませんが、このあと【B★E★S★T】を出すこと、
そのベストが当時のレコード会社最後の作品であること、
このアルバムを最後に次作からセルフプロデュースに移行したこと、から
相当根幹に関わる話し合いが行われていたのだと推測します。

その中で、オリジナルアルバムでは恒例となっている
「T」「M」「R」の頭文字で構成されたタイトル。
作詞は井上秋緒氏ではありますが、
言葉遊び一切なしのシリアスな内容となっております。

――というのはあくまで楽曲から推測される表面的な印象。

私は19歳を最後に恋人がいた時期はありません。
その次の年に、人生観がネジ曲がるほどの出来事を体験します。
それからも幾度か、悲しい別れを経験してきました。
そのたびに、冒頭の一節が頭をよぎります。

激しい人の行き来に紛れて 朝の来ない街を思っていた
約束破れるものだと信じて やはりそうか、と安心さえしてた

いつしか誰かに期待することをやめてしまった。
信じるから、裏切りと言う形になってしまうから
信じることを初めからしないように心がけるようになってしまった。

逆に約束したものが叶うなんて奇跡だよね。
奇跡だから、起らないほうが普通だもの。
そう考えたほうが、傷跡は浅く済みます。

ボクは今どんな顔してる?傷つくことに怯えてる?

傷つくことはもう懲り懲りだ。
死んでないんだから、そんな絶望も甘いんだろうけど、
でも当事者にとっては一笑で済ませられるほど軽いものではないよね。
……うん、怯えてる。
きっと、初めからわかってたよ、大丈夫。――って顔してる。

すれ違うと知って投げた言葉はなんのため?
独り強くなんて なりたくはない
ここでさえ過ぎゆく 旅路の途中

それでも人生は続くから、また歩き出さなくてはいけない。
そのまんまの、何食わぬ顔で。
そうして、歩き出せたなら、この思い出は過去になる。できる、はず。

優しいところは思うほどないと自分が一番気にしているから
"偽善"って言葉に反応しすぎて 何も出来ないやつになってたよ

嘘つきって、意外と人に好かれます。(←これも某漫画のセリフだけど)
優しい人ね、なんて言われることもあります。むしろよく言われます。
でもやってることは、傷つきたくないから、
一枚スポンジを通して人と接しているだけ。
本来優しいなんてかけられるべき人物ではないのです。
楽だから、そうしているだけに過ぎない。
そうした乖離した心で接するから、いちばん大切な人は、見つからない。

そしてまた はぐれる

なーんて独りで盛り上がってますが、
そんなの誰もが経験していることなんて知ってます。
こんな狭い地球、いや、そのさらに狭い日本に於いても、
よくある話。よくある失敗談。
だから私も他の人と同じように、また歩き出せるはずなんだ。

引き返せるんだいつでも 知らない場所じゃない
独り強くなんてなりたくはない
見渡せば佇む 景色の途中


なんとなく、勝手にこの曲はLIGHT MY FIREの対になる曲だと思ってます。
時間軸はわかりませんが、
井上秋緒が西川の、もしくは西川貴教が井上の歌詞を見て
書いたんじゃないかなと想像してしまいました。

まぁ解釈は人それぞれなので間違ってても良いんです。
どちらにせよ、この曲が私を奮い立たせる一曲に今更変更はありません。
今の最悪な状態が私の終幕じゃありませんように、
祈るように、この曲を聴いて

真っ直ぐな火をかざそう ただ 生きていくのに



譲りたくはない想い / wyse

作詞・作曲:牧田拓磨

メジャーファーストアルバムより。
少し前に新譜のレビューを上げており、その前もちらっと触れているので
実質紹介するのは3回目になるかもしれません。

wyseは極端にラブソングが少ないバンドです。
世間的に見たらどうかわかりませんが、
少なくとも彼らがフィールドとしているV系界隈では
特別激しい音楽をしているというわけでもありません。
でもそういった意味では"ロックだな"と感じています。
あまりにも、
メインソングライターであるTAKUMAの人生が切り取られすぎている……
だからこそそこに共感できたり、直接胸に歌詞が響くのかもしれません。

誰かが僕の肩を叩く 繰り返す疑問の位置に疲れ
重ねた過去の僕に問う 今の僕は必要なのでしょうか
歪んだ空を見ていたはずが 気づけば虹がかけられていて
その後で話を合わせておけば ほんとに僕は必要なのでしょうか

他人にとっては、自分の内面なんて推し量れるはずもありません。
「もっと人の気持ちを考えないと」と言われることはありませんか?
ほんとに考えてないなら別にいいんですが、
時として、考えに考えて相手の立場になってまで考えて行動したにもかかわらず、結局そんなことを言われたことはありませんか?

人の気持ちなんてわかりません。
それが私の人生経験から導き出された答えです。
だって、今まで私の気持ちをわかってくれた人なんていませんから。
どれだけ考えて、あの言葉を選んだか、想像もつかないでしょう。
なのによく、「人の気持ちを考えて」なんて言えたものですね。
そんなあの人は、
それを言われた私の気持ちなんて1mmでも考えてくれてたのでしょうか。

だから、雨が降っていて悲しかったなんてことは言わないでいて
テキトウに虹がかかって綺麗だね、
なんて綺麗事を言っていたほうが精神衛生上安全なのです。
世間はポジティブな話題の共有を求めているんだから
私のこんな醜い思考回路なんてわざわざ話すことなんてないのです。

じゃあこうして恨みつらみを吐き出している私は、不必要な存在なのでは?

風よまだ 僕のこと見捨てないで
昨日の僕よ 今日の僕を憎んでくれ

まぁ、こうして今なお読む人の気持ちも考えずダラダラと心情を吐露してる自分が確かに存在してるわけですけどね。
私は貴方がどういう気持ちでこの記事を読んでくれているのか想像も付きません。
ただ、ここまででも読んでくれて、
ありがとうという感情があることは表明しておきます。
でも、まだ折り返し地点ですよ。苦笑

すべてのことが わからなくなったよ
誰かを求めたところで
僕のことなんて誰も気づかなくて
落とした涙の跡を踏んでいくだけ

基本的に人は自分のことで手一杯です。
人にやさしくできる人なんて、ほんとに一握りです。
よっぽど余裕があるのか、命でも救ってくれた恩でもあるのか……
どうしても打算的なもしくは偽善的な目的があるのではないかと疑ってしまいます。
これが前述した、"偽善"って言葉に反応しすぎてる証拠ですね。
実に醜いです。

私も当然人に手を差し伸べたくなる瞬間はあります。
でもそれはほんとにその人のためなのでしょうか。
自信がありません。
"貴方と一緒にいたい"。
それは結局自分の利益ではないんでしょうか。
残念ながらその境界線は……わかりません。

心から笑えたはずの顔も歪んでいくんだ
それも結局僕のせいらしい
目に映るものが 全てになっていくのなら
そのうち僕は消えていなくなるだろう

そんな事を考えてると、
本来楽しかったはずの出来事にもほころびが出来てしまいます。
でもこうして誰かと友情だったり愛情なんてものを
古今東西求めてきた歴史があるのだから
人間というものは存在しているのです。

だからまだこの体は消えてないんだから
私はまだ何者かになれるんじゃないかと、
かろうじて人間の形を保っていられるんだと思います。

……まだ起き上がれてないんだけどね。

Re:birth / Acid Black Cherry

作詞・作曲:林保徳

記念すべき初投稿以来、紹介するのは2度目ですね。

ABCの最初の休止明け一発目のシングル。
一応ゲームのタイアップがついていてポップな曲調なのですが
歌詞を見てみるととてもじゃないが遊戯へ提供したものとは思えないほど
重たい内容。
yasuさんそんなに思いつめてたの……と心配を煽る物となっております。

もしかしたら残存する楽曲の中で一番共感しているかもしれません。
元々大好きでしたが鬱を患ったことによって、より深く、
少なくとも現時点では最も共感している楽曲になります。

静かな夜は大嫌い 不安が騒いで眠れなくなる

私はいつしか静寂と暗闇というものを恐れるようになっていました。
その証拠に真っ暗な部屋、もしくは音楽を消して寝ると
悪夢を見たり2時間ほどで目が冷めてしまいます。

明るい部屋で、何かしらの音楽をかけて寝ることが日常になっていました。

健常なら生活に支障でないしそれで全然いいんですが
今はおそらくこれが鬱を冗長させている要因な気がしてなりません。

でも電気消したら眠りが浅いんですよね……
それでも寝すぎてしまう現状を考えると
あえて暗く静かな状態で寝るのも一興かもしれません。

それで今月からたまに試してるんですが
起きて太陽を浴びに散歩して帰ってくると、意識を失っています。
うーん、どうすれば良いんだ。よりあえず続けてみるけど。

ホントはね今でも 震えが止まらないんだ
何かが壊れてしまいそう
大丈夫だよとか 簡単に言わないでくれ
僕はそんなに強くはない

今でもいろんなことが怖いですね。
人と話すことが好きだと言ってるけど、そして実際人と会えば
その時はいつもどおりを"演じる"事はできるけど
……やっぱりほんとは怖いんだ。
誰かと会う、用事がある、仕事に行かないといけないetc...
その時間直前から家を出る気がまるで起きない。

ようやく今日一週間前に切れてたシャンプーを買いに行けました。
また一ヶ月ほど何も出来ていない現状に嫌気が差し
無理やり"カラオケに行きたい、行ってちょっとリフレッシュしたい"
と強く願ったことにより、ようやく"ついでに"買い物に出かけられました。

鬱は心というより脳の病気。
それが今ではよくわかります。
心は回復に向かおうと思ってはいるんです。
ただ、スイッチが入らない。
行動に移そうと思ったとき、
なにか強大な物が挟まっててぜんぜんONにならない。
そうこうしてるうちに内部電源が落ちて眠りに下る、そんなイメージ。
noteの投稿が23:50分台が多いのもそれが原因。
もっと早く書き始めればいいのにね。

閉じ込めた言葉と思いが胸の中で
理性を振りほどいてまた暴れだしたんだ
だからわかってるって そんな怖い目で睨みつけるなよ
お願い少しだけ 一人にしてて

今まさに暴れだしてる最中ですね。
こんなこと書くつもりじゃなかったんだけどなぁ。
ちょっと今日のはネガティブにより過ぎてるんで
明日ポジティブな3曲を書く予定です。
といってもそんな明るい曲じゃないんですが。

大好きなことがしたくない
明日が怖くて死にたくなる
逃げてしまえば楽だけど
逃げても悔しさでまた死にたくなる

たまにyasuは強い言葉を使うことがあるのですが
たいていフィクション性が強く
エンターテインメントの枠を外れることはありません。

特にソロプロジェクトになってからは
明確なコンセプトのもと制作を進めていたフシがあるので
彼自信の内情を反映した楽曲はこれまで少なかったように思います。

でもこの楽曲はどうでしょう。
同じアルバムに含まれているIn the Mirrorも含めて良いかもしれません。
明らかに苦悩を吐露する内容です。

特にこの"大好きなことがしたくない"の一節。
不思議ですよね。本来それが気分転換や娯楽だったりするはずなのに。
でもすごくよくわかります。
絶賛それです。
絵を描くことを、いつからやめてしまったのか。
歌詞を、誰かに依頼されたものにしか手を付けていないのはどういうことなのか。プロフィールに偽り有りです。
ぜんぜん"絵と詩を書くことがライフワーク"になってません。

楽しくもないのに 楽しいふりをしていたんだ?
なんのために、誰のために
次はどうすればいい また笑えばいいのかな
わからない……答えが 見つからない

お金もないので働かなくてはいけません。
あとで記事にしようとしてますが、実は来月からアテができそうです。
その打ち合わせに昨日一昨日と出かけていました。
依頼主と、談笑できたのが大きかったかもしれません。

でもその笑顔や笑い話は……

ひび割れたまま高い場所へ あともう少しなんだ
なのにあいつがいつも邪魔ばかりしてきて
こんなにも伝えたいことがあるのに上手く伝えきれないよ
こんなに近くで叫んでいるのに

これまた"yasuらしくない"言い回しです。
明らかに具体例があっての歌詞だと想像してしまいます。
体がボロボロ、というのが現在休止中の表向きの理由ですが
精神面もだいぶやられてるのではないか……
そんな邪推が上がるのも無理がありません。

私の方も、具体的に、今まさに前職の代表から連絡が来てます。
明後日それに赴くのですが、これが今非常に悩ましい。
せっかく来月から全くの別件で動けそうなのに、
邪魔しないでほしい、ほっといてほしい。
明らかに自分が処理しないといけないものが多々残ってるのでそうもいかないんですが……

もう楽になりたくて でも諦めたくなくて
自分にまた問いかけてみた
「もう無理……歩けない」 何度も挫けながら
それでも 歩いてきたんだろう?

金銭の工面、精神の安定、前職のしがらみ……
優先すべきことはどれなのか。
そしてどれか一つでも選べばいいのに、
そのどれも手を付けられていない現状、窮状。
いっそすべて投げ出してしまいたい。

結局逃げるようにこうしてnoteに書きなぐっております。
何かを吐き出したくて仕方がない。
それでも、ソシャゲに無碍に時間を費やすだけの数ヶ月前よりは
マシなんじゃないかな。。

Afterword 

というわけで、 #スキな3曲を熱く語る  でした。

一部過去の散文詩と内容が被っておりますが

あとここまで熱が高くない前回も存在しておりますが

この3曲が、正真正銘、
胸を張って私の人生に影響を与えている3曲になります。

あえて太字にもしてないんで読みにくいことこの上ないだろうな……
何の間違いかでここまで漂流してしまった方に
心より感謝を。

あなたが、一番私を救ってくれています。

読んでくれて、ありがとう。


明日は #スキな3曲を熱く語る セクションII

・私の座右の銘になっている曲
・友と、その友へ捧げる歌
・それでも生きていたいと思う原動力になっている詩

の3本でお送りいたします。


ちなみに今日のBGMはYouTubeのnoteフェスです。笑

最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!