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アニメ視聴から始めるJ-rock入門

ロックは硬派で然るべきである。

アニメなんぞ子供の見るものだ。
音楽通なる者、そんな軟弱な媒体に通っている暇などありはしない。

ただただ地下の猥雑なライブハウスに足を運んで
そこで自分だけが肯定できる思想を追い求める。

虚構にかまけた商業主義な音楽なんてクソ喰らえ!


――そんな考え方は今や|絶滅危惧種《ナンセンス》である。


introduction-浅田弘幸から始まる私のロック史


私がそもそも漫画も邦ロックも好きということが大前提にありますが
アニメで知ったバンドにどんどんハマっていくことが間々あります。

そう、恥ずかしながら
アニメ主題歌を担当するまでそのバンドを知らなかった
なんてことも多々あるわけです。


そもそも元を辿れば、
私がロックと呼ばれるジャンルを好きになったのが漫画からなのです。

BLANKEY JET CITYにハマったのも
私の一番好きな漫画家、浅田弘幸が聴いていると知ったからですし
ELLEGARDENに初めて触れたのも【I'll】のOVAからです。


2012年以前は年に2か3つ見るくらいでそんなにアニメは嗜んでないんですが
それでも

【桜蘭高校ホスト部】LAST ALLIANCEを知り
【快感フレーズ】TRANSTIC NERVEを知り
【X】(CLAMP)でX JAPANを知りました。

ナイトメアガゼットもそれまではそんなに好きじゃなかったけど
【デスノート】【黒執事】でちゃんと聴いてみようかって意識になったし。

(見てるアニメが随分偏っている気がする……)

というか
SIAM SHADEもPENICILLINもJUDY AND MARYもRADWIMPSも
なんならJanne Da Arcもアニメから知ったってヒト多いはず!
(※ここは自分は該当しません)


というわけで今回は、
私がアニメからハマって過去音源を全部集めるまでに至ったバンド
いくつか紹介しようと思います。

あ、サムネは十数年前に描いたipod風自作キャラです。


MY FIRST STORY【蒼き鋼のアルペジオ】

2013年。
同時にこのタイミングでナノにもハマるのですが
このMY FIRST STORYって誰やねんって調べるごとにハマっていきましたね。
そもそもONE OK ROCKのTaka実弟っていうワードが強すぎる。

このマイファスから過去のオムニバスに至り
AIR SWELL、BLUE ENCOUNT、SWANKY DANK全部かっこいいじゃん!!
と音源漁りの無限ループに入ってました。

正直サウンドはおもいっきりワンオクとまったく同じ方向性だったのですが
ワンオクが洋楽っぽさへ完全に舵を切った今では
むしろマイファスのほうが好きな曲が多くなりました。

さユりとのコラボやLiSAへの提供曲含め、
SHOの歌メロのセンスが大好きです。

(その活動の幅すら
Aimerへ提供するTakaと似てるじゃんと言えなくもないですが)


SUPER BEAVER【ばらかもん】

2014年。
超メッセージソング。
アニメもけっこう考えさせられる台詞が満載なんですが
この曲もグサっと刺さる歌詞が痛いです。

ただ、音源漁ってみて気付くのです。
そもそも収録されているどの曲も説教臭い。笑

実にバンドの方向性と合致したアニメタイアップですね。

綺麗事、と片付けてしまえばそれまでなんですが
私がロックバンドに求めるのってこういうスタイルかも。
あんま愛だの恋だの言っててほしくない。

内省。自己啓発。
それをここまで貫いてるバンドは実は割と珍しいです。


SpecialThanks【オオカミ少女と黒王子】

2014年。
過去音源漁ったら活動歴が意外と長くてびっくりしたバンドNo.1。
むっちゃCD出とるがな。

気に入るようなバンドでこんなに知る機会なかったのも珍しい……
確かにそれまでガールズバンドって狙って集めてなかったかも。
スカバンドはよく聴いてたんですけどね。

その要因かもなんですが、パンクってどれも聴き心地が似てて
どれかのバンド追いかけてればいいやみたいな感覚が自分にはあるので
やっぱり改めてアニメのタイアップって知るのにはいい機会なんだ
この記事に込めた意味を最も感じるバンドでもあります。


THE ORAL CIGARETTES【ノラガミ ARAGOTO】

2015年。
もともと9mm Parabellum Bulletが好きだったこともあり
なんだこれダサかっこいい!って思って集めていたら
実はこういう曲調はそんなに多くなかったという。

ミドルなボーカルの声質がまたたまらないのです。
ねちっこくて何が悪い。セクシーやろ。

でもそれと相まった歌謡的なメロディセンスが
妙にV系っぽくてどんどん沼っていきました。

……なんて思ってたら後に発表する、
同じくアニメタイアップの『トナリアウ』がラルクっぽいと言われたり
ムックのトリビュートに参加したりと親和性が裏付けされていって
あぁやっぱり自分の感覚って間違ってなかったんだなと思った次第です。

今では新譜が楽しみな最重要なバンドの一つ。


ミソッカス【食戟のソーマ】

2015年。
同じくダサかっこいいでハマったバンドがこちら。
いえ、この曲自体は普通にかっこよかったのですが、
まずこの曲含めPVがどれもこれも完全にネタなのと、

過去音源のコミカルさというかオマージュさ加減というか
そういうののバランスが最高にB級臭くて好きです。

ボーカルの声質がどうしてもシリアスさを保てないんですが
それがもう抜け出せないほどのクセでいい味しかしません。

色んなとこで言ってますが『愛しさと切なさと純情な感情』って
もうそのタイトルだけで聴きたくなっちゃうもの。

新しいバンド、ガストバーナーもめちゃくちゃオススメです。


KEYTALK【境界のRINNE】

2015年はダサかっこいいの宝庫か!?

KEYTALKは名前は知ってたんですが、
個人的にはなんかチャラくてハマってなかったのです。

ただローソンの広告でずっとコラムコーナーを持っており
そこで過去の苦労話とか音楽遍歴とかを読んでるうちにイメージが緩和され

その最中でがっつりアニメ放送期間、
つまり3ヶ月ずっと聴いてたら好きになってました。

やっぱり過去音源聴き直してもチャラいなとは思ったんですが
今はもうそれがクセになってます。

あとラスアラ以来のツインボーカルというのが熱い。


ALL OFF【ヘヴィーオブジェクト】

また2015年だ……

このバンドはめちゃくちゃハマってました。
そもそもこの曲自体に
過去のサムシングエルスやSIAM SHADEばりの
"この曲で売れないとおしまい"感のある刹那的な勢いを感じまして。

同じアニメの2クール分を任されるって
相当レコード会社からも期待されていたバンドなのでしょう。

実際過去音源どれもかっこよかったですし
以降の音源もハズレ無し。

よくカラオケで挑戦するんですがぜんぜん歌える気がしません。

アニメに頼ってでしかヒットしないあたりが
彼らの不器用さ=一生懸命さに見えて、ちょっと切ないです。


Fo'xTails【はんだくん】

2016年。
なんでこんな激しい曲が、
ぼっち学生のギャグアニメである【はんだくん】に選ばれたのか
理解しかねますが、もう曲調が好みド直球でハマりました。

まぁ過去音源集めてると全部アニソンで、あ、Reyみたいなバンドなのかな
……なんて思ってたらまんまとそこのギターが居たというね。
繋がるもんです。

GRANRODEO、SCREEN modeに通じるエネルギーを感じていたんですが
短命で解散したのが惜しかったです。


ラックライフ【文豪ストレイドッグス】

2016年。
第1期の『名前を呼ぶよ』も好きだったんですが
こちらの曲がお気に入りすぎて。

ここはロックバンドというよりはソリッドなポップセンスが溢れていて
非常に聴きやすいと思います。

あとアニメへの寄り添い方がファンのツボを付いてくる超いい人柄。
わざわざご当地というか聖地にも赴くフットワークの軽さ。
GLAY並の距離感です。

そしたらいつの間にかシングルすべて
女性向けアニメに起用されるようになってしまいました。
女子ってそういうの好きよねー(偏見)


Bentham【潔癖男子青山くん】

2017年。
無駄にかっこいい曲がまたしてもギャグアニメの主題歌に。
どうしてもOP映像が【坂本ですが】のカスタマイZとかぶります。

ここはサウンドももちろんですがボーカルの声質も好みで、
a crowd of rebellionとかwhite ashに通じる中性さがたまらない。

余談ですが前職の某ロックフェスで対バンする機会があったんですよね……
その際はお世話になりました。いや、直接は絡んでないんですけど。
決まったときは個人的に内心超喜んでました。
どうやら最近も別のフェスで当たってたみたい。
名古屋バンドだからかな。


Afterword

まだまだ居ますがカンペなしで10個思いついたんでここでやめておきます。

軽く他に思いつくのは
シナリオアート、パノラマパナマタウン、The Peggies等々。
ただここらはアニメで触れる前にツタロックで聴いてることもあったり。
あのオムニバス超おすすめですよ。ヤバTとかも参加してました。

あ、Hello Sleepwalkersとphatmans after schoolもだ。
この2つは特別好きです。こりゃ第2回必須かな。笑

ここにあがりそうなUNISON SQUARE GARDENはアニメ関係なかったです。
凛として時雨や9mmはむしろだいぶ初期の頃から好きだったので
売れて嬉しかったという気持ちのほうが強かったり。

ロックバンドにもいろいろありますね。

Fear, and Loathing in Las VegasとかMAN WITH A MISSIONとかcoldrainとか
アニメ担当するとは思わなかったでしょ。
ちゃんとそれで間口広がった気もするし。


うん、

ロックとアニメの融合。ぜんぜんアリだと思います!



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えいちびぃ
最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!