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【アニメOP風】灼眼に宿す輝きは燕の飛跡を描くように【オリジナル曲】

『Swallowtail』


霞み掛かる水平線へと
理想馳せて飛び立てないswallowtail butterfly
燃え上がる空は すべてを焼き尽くす
不可逆の絶望にさえも見えた

目に宿す それは使命ですか?
論じてやがて 譲れぬ思いとなる
パンドラの箱を開くなら
ぜる欲の奔流に 抗うだけ

終わりなき闘争の果て
命を賭して君を護る
血の色にも似た 怨嗟えんさを纏いし黄昏にて
違和を断ち斬る
I wanna dedicate conflagration


強がることでさえ見透かされ
惑う心に気づく これも君のせい?
理性では抑えきれない感情を
初めてね、君に触れてから知ったの

貫くは 誰かのためですか?
紅蓮よりあかく揺らいだ夕日せきじつ
身を焦がす おのがためならば
闇を薙ぐだけのほのおは起こせやしない

ビルボード蹴り上げ翔ける
弱き迷いを振り切るように
失いたくない この胸に火が灯るる限り
blazing desire

出逢いから死に至る それは運命さだめですか?
すべからく、逃れられない別離わかれでしょう
願うのは たった一つだけ
『私は君を護れるチカラが欲しい』

隔世かくせいの闘争の果て
燐光散らす翅を翳し
まだ見ぬ明日へと さざめくつるぎの導くまま
-炊臼之夢すいきゅうのゆめ-
blow up disastrous conflagration

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作曲:PieTako 歌唱:黒崎朔夜
作詞・作画:hide_ache
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歌詞解説

初出:2011年。

作曲者がアニメのOPっぽい楽曲を作ってきたので
当時彼がハマっていた【灼眼のシャナ】をインスパイアしてみたんですが

いかんせん私自身がそのアニメのことをあまり知らなかったので
シャナっぽいけどシャナじゃない、でもちょっとシャナい
というキャッチフレーズが生まれました。

ただこの作曲者、まぁリーダーなんですが
こういったシリアスな楽曲を持ってくるのは稀なんですよ。
黙ってたらボサノバとか演るような人物なんで。

新しいボーカリストを迎えるにあたり
こういうのが似合うんじゃないか、と考えた結果なのかな
と、今なら思います。

それで、ゆるい要素も入れようと画策して
英語を飛ばして縦読みすると
かりもふメロンパンはおいちい つまりは釘宮病ですねわかります
というメッセージを込めた

……はずでした。

全然声優に詳しくなかったせいか釘宮理恵さんの名前をうろ覚えで
なぜか「つぐみや」と思い込んでしまい大失態。
もしも新しく作り直す予定が生まれたら、
そこの2行を変えたいと主張するつもりです。苦笑


作詞って不思議なもので、
ある程度制限のある中で作ったほうが早く仕上がるんですよ。
つまりここでは初めの一文字をこうして設定してしまったので
あとはボギャブラリー勝負。

サビで「び」始まりはどうしようかと思ったけど。
「美」とか「微」しかないやん。
それで5文字。ないなぁ。
「ビルボード」も苦しいけど、でも語感はハマってるはず。


内容的には、
この2作品前で初代ボーカリストが抜けてしまって
影響力の大きかった彼女の抜けた穴は大きいぞ……
その逆境に立ち向かうための力がほしい
リーダーの活動を守りたいと願う私自身の意志が反映されています。

実際新しいボーカルを探すために苦心しました。
このときに協力してくれた
黒崎朔夜(今回公開)さんと天音弥代さん(前回公開)
には深く感謝しています。
(もちろん初代にも。←そのうち出てきます)

Bメロの問いかけは全て自問。
自分一人では何も出来ない
君の楽曲があるこそ
こうして普段自分からは出てこない言葉が生まれたりもする。
行動ができたりもする。

普段から作詞はしてますが
ストックしてある詩を使えることはあまりないんですよ。
だいたいメロディから導かれて出てくるものが
結果的にいい言葉だな、と思えることが多いです。

無から有を作り出せる君は素晴らしい、
作曲できる君が羨ましい。
それを守れる行為なら私はなんだって挑戦する!という意思です。
炊臼之夢はさすがに言いすぎですけど。笑
(↑妻に先立たれる的な意味)

あとは色づけとして、ひたすら火偏の漢字を探しまくりました
文字面眺めてるだけでも暑苦しいでしょ?

タイトルは、
シャナのシルエットが燕尾っぽいなぁと思ったところから由来。
襟と裾でアゲハっぽくもあるし。

あと【シャナ】って戦闘になると別空間を召喚するじゃないですか。
領域展開、的な。
私どもの住むヲタク世界が一般層とはかけ離れてるなぁ
ってとこと掛けてたり

物語はシャナのせいで主人公死ぬところから始まるじゃないですか。

私が「作詞させてくれ!」と願ったことで
(PieTakoはもともとインストゥルメンタル志向が強かったので)
もしも彼の作曲人生の道筋を曲げてしまってたとしたら
それは責任あるよなぁ、という思いと重ねてたりして

まぁいろいろ比喩満載ですがそんな感じです。


イラストは
なんかちょうど火の塗り方を模索してた時期と重なったので
試せてよかったです。
この表現の仕方もう忘れちゃったけど。


Afterword

是非かっこいいので聴いてみてくださいませ。
そしてこのときの情熱を思い出せ、to me

尚、私共のサークルは休止中ですが
この曲を歌ってくれた朔夜さんは今も別サークルで大活躍しています。
どえらいかっこいいですよ↓

もはや展開規模が天上人です。
売れてるようで、私まで嬉しいです。
先代にも言えるんですが、うちのサークルあげまん説。笑

嘘です。このサークルEternal Melodyが優秀なだけです。


次回の更新は2/12(土)。
先月の始めに友人からもらった吉報と
それに関連したエトセトラを語るエッセイとなる予定です。
恋愛観に関した内容になるかな。

よしなに。



最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!