Colore del sole
「最高に美味いの作りますよ!任せてください!」
若き料理人の卵は不敵に笑った。
今から15年ほど前のことだ。
行きつけのダイニングバーがあった。些細な偶然から通い始めて、気づけば毎週末必ずそこに行くようになり、気の良いスタッフや居合わせた常連客と共に、朝まで飲み明かした。
僕より2,3歳下の雇われ店長と、学生を中心とした数名のアルバイトスタッフで回していた(オーナーは営業に口を出さない)。バイトは定着しないですぐに辞めてしまう子も多かったが、そんな中でレギュラーとも呼ぶべ