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コラム 11 信用を稼ぐ3つの事

「貨幣経済」や「信用経済」というコトバ自体は、ずいぶん前から広まっていますね。

「お金は価値の対価」です。(以前の記事
 ・何かの価値を手に入れるために、お金を支払う
 ・何かの価値を相手に与える代わりに、お金を受け取る

その価値というのは、品物であったり体験であったり様々です。

貨幣経済から信用経済に変化したということは、「何で価値の交換をするか」ということであり、その「何」という部分が、貨幣(お金)から信用に変わったということです。

「お金」も「信用」も、同じ「貯める」「稼ぐ」というコトバを使いますが、もともと意味としては近いものがあったのでしょうね。


むずかしい話は置いておいて、とにかく「信用」というものはとても大切で、たくさん自分の中に貯めて(稼いで)おいた方が良いということは、間違いないようです。


しかし厄介なことに貨幣と違って信用というものは、自分の中に蓄えておけば誰にでも同じような価値として見てもらえるものではなく、相手ごとにその大小が決まってしまいます。

どんなにやさしくて親切な人がいたとしても、その人に初めて会った人からみたらやさしくて信用がある人とは思えないでしょう。

だからこそ、常日頃から信用を稼ぐ行動を意識しておく必要があります。
その方法は、案外ちいさくて身近なものの場合が多いです。


私は日ごろから若者に接する場面が多いのですが、周りの人達の行動を見ていると、信用を取りこぼしているなぁと感じることがよくあります。(単純にもったいないです)


例えば、
◎『質問をしたとき』(その答えを持ち合わせていない場合)

・黙ってしまう
・ちいさな声で話す(聞き取れないほど)
・その質問に多少関係のある自分の知っていることを語りだす

こういった反応が多いですが、これでは信用を稼ぐことはできません。(むしろ下がります)

・わからないという
・調べて返答すると提案する

こちらは信用が稼げます。
このような返答をすることは、精神的、労力的にも負担は少ないです。


◎『提出物をお願いしたとき』(期限付きの提出物の場合)

・期限ぎりぎりに提出する
・提出しない、または遅れて提出する

これらはほとんどの方が当てはまってしまうものですが、信用を稼ぐという点でいうと非常にもったいない行為です。

・すぐに提出する
・提出できないと伝える(早ければ早いほど良い)

これだけで信用が稼げます。
大切なのは反応速度(レスポンスの早さ)です。


「信用を取りこぼして、もったいないなぁ」と感じられる場面を多く見ていると、共通点が見られるようになってきました。

その共通点に注目して整理してみると、次の3つの点を意識すると、信用を稼ぎやすいだろうな。と、まとめることが出来ました。

・ウソをつかない
・レスポンスが早い
・感謝を伝える

「ウソをつかない」というのは、当たり前のことなのですが、最初の例でいう、「質問の答えとは違う自分の得意な話をする」という部分もこれに含まれます。相手が聞きたい答えとは違う話をしています。(ほんのりウソですね)

質問に対する答えが、答えにくい場合や答えられない場合、自分の得意な話題にすり替えて返事をしているような雰囲気にしてしまうということは、無意識のうちにやってしまうものです。

ウソをつかないということは、信用を上げるというより、信用を下げないため、ということかもしれないです。


「レスポンスが早い」というのは、とにかく反応を早くするということです。
質問をされたらすぐに答える。提出物を頼まれたらすぐに提出する。

そして、そこに過剰な品質を備える必要はありません。
内容が不足していたとしても早く反応するだけで信用が稼げます。
間違っていたら、またレスポンス良く修正すれば問題ありません。
特にメールなどの返信が早い人は、それだけで信用が上がっていきます。


「感謝を伝える」というのは、一見あたりまえのことのように思われるでしょうが、少しだけ下心があります。

人は何かをしてあげたら、それを認めてほしいという欲求があります。この部分を「感謝を伝える」ことで満たしてあげます。
できればその感謝の気持ちが他の人にも伝わるような表現方法であれば、なおさら良いです。(みんなの前で言う。他の人にも話す。など)

そして、「人は何かをしてもらったら、何かを返したくなる。」という性質があります。
感謝を伝えられると、今度もまた何かをしてあげたくなる。と、思うこともあるでしょう。
それ以外にも、無意識に起こってくる部分なのですが、その人に対しての信用が上がっていきます。(感謝を伝えてきた相手の信用が上がる)


多くの場面で、これら3つのことに注意して行動すると、小さいながらもコツコツと信用を手に入れることができます。
すこし意識するだけで信用の取りこぼしが少なくなるかもしれません。

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