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『最軽量のマネジメント』〜理想のマネージャーをあきらめる〜

こんばんは。
GWも終盤ですね。
皆さんはゆっくりできましたでしょうか?

さて、皆さんも仕事の場面で、
「完璧」を求められることが多々あると思います。

建設現場でも、品質も安全も工程も全て満たし、
毎日の現場巡視もこなしながら書類も作成し、
さらには残業も減らす…。
冷静に考えるとものすごい仕事量です。

マネージャーの仕事も同様に、膨大な仕事量だと思います。
そこで、手一杯になって潰れてしまう前に、
完璧なマネージャーを「あきらめる」ことからスタートしてみましょう。

今回は、サイボウズ取締役の山田理氏執筆の『最軽量のマネジメント』です。
理想のマネージャー像を考え直し、
少し肩の力を抜いた新たなマネジメントを学びましょう。

マネージャーの仕事だけでなく、
ご自身の仕事でももう少し力を抜けないか、
考えてみましょう。

「そんなパーフェクトヒューマン、どこにおんねん!」
p. 20

いきなり本音が飛び出しました。笑

中間管理職の仕事をしながら、コーチングやメンタリング、セミナーやビジネス書など、
マネージャーはとにかくやることが多いです。

その中で山田氏は、
無理があると感じることには問題があると考え、
マネージャーの理想像を考え直すことにしました。

印象に残った点を2つ紹介します。

①マネージャーは「役割」
従来の組織では、出世した人がマネージャーになるため、
マネージャーは管理職と言う「地位」でした。

しかし、部下よりも大きく見せなければいけない分、
不必要に仕事が増えたりと、大変なことが多いのです。
これが、若手が管理職になりたがらない原因なのかもしれませんね。

そこでマネージャーを「役割」に転換することで、
素直にメンバーの力を借りることができるようになります。
雑談を通して全員の考え方や得意なことを共有することで、
メンバーの主体性や専門性も生かされるようになります。

②100%の忠誠心ではなく100人100通りの距離感
残業、飲み会、転勤、単身赴任など、
昔からの習慣を続けている会社も多いです。
また、最近ではビジョンを設定している会社も多いです。

少子高齢化のこの社会で、
会社の習慣やビジョンに100%従える人だけが活躍して生き残ることができる時代は、
すでに終わっているのではないでしょうか?

サイボウズではメンバーそれぞれの心地よさを尊重し、
チームの目標に向けて100人100通りのペースで進めるようなチームづくりを行っています。

マネジメントについて書かれた本には、たくさんのノウハウが書いてあります。
そこには完璧なリーダーの姿があります。
しかし、わたしにはそれができなかった。それならいっそ、と、教科書を捨てたことがすべての始まりでした。
p. 259

いかがでしょうか。
自分もそうですが、無理難題を提示されたとき、
「自分の努力と能力が足りない」と思い、
根性論に行き着くことが多いのではないでしょうか?

そうではなく、周りの力を最大限活用するなど、
もっと頭を使えば簡単に解決できるかもしれません。

柔よく剛を制す。

山田氏のマネジメントには、この言葉がよく似合うと思いました。

皆さんも、自分の仕事の中で無理が生じた時、
一度冷静になって考え直してみましょう。

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