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〜ビジョンの描き方 その①〜『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

こんばんは!
雨が降っていますね…花粉症の僕にとっては恵みの雨です。笑

前回、リーダーシップには欠かせないビジョンの話をしましたが、
今回はいかにしてビジョンを描くのかを考えていきたいと思います。
山口周さんの論はどれも納得感が非常に高いものばかりです。

〜「サイエンス」の時代から「アート」の時代へ〜
まず第1章では、サイエンス偏重の現代のビジネスを批判しています。
自分が一番納得できた根拠は、「差別化の喪失」です。
経営学の進歩やコンサルティングファームの隆興により、ビジネスでの「模範解答」が溢れています。
しかし、本質的に差別化が重要なビジネスにおいて、模範解答では他社との差別化ができないと言うのが山口周さんの理論です。

一流のコンサルティングファームで働く山口周さんだからこその鋭い視点だと思います。
(自らの職業を批判的に見る眼差しは、自分も持ちたいです。)

また第2章、テクノロジーの進歩により、次に来る市場は「自己実現欲求の市場」だと語ります。
それを端的に、「全てのビジネスはファッションビジネス化する」とまとめています。

確かに、どんな情報もすぐ手に入り、どこにいても買い物が出来てすぐに届く世の中になり、「じゃあ何がしたいの?」となるのが次のフェーズなんだな〜って言うのは、理解できます。
日本でもITベンチャーやプラットフォーム企業が続々と誕生しておりますが、いずれはレッドオーシャン化するでしょう。
その時に、「じゃあそれで何がしたいの?」と言う問いが重要になると言うことでしょう。

〜イノベーションにはストーリーが必要〜
プラットフォーム企業の中でも、ファッションビジネスとして既に成立しているアップルを引き合いに出し、ビジネスにおけるストーリーや世界観の重要性を説いています。
世界観こそコピーができない本物の差別化要因たり得ると言うのが根拠です。

そして僕の理解だと、その魅力的なストーリーや世界観のベースとなるのが、その人の「真・善・美」の感覚であり、文学や哲学などの人文系の学問の教養によって獲得されると言うことです。

教養の重要性が叫ばれる昨今で、これほどまでに人文系の学問の重要性をシンプルに説明できる書籍は、なかなかないな〜と思っています。
僕も古典的名著は少しずつ読むようにしていますが、まだまだ足りないなと思っているので、この本でモチベーションを再燃させたいと思いました!

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