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オタク生活55年が語る若きクリエイターを”AWAKING"=覚醒させるヒント⑳

作品分析と、企画立案をつなぐブリッジ①

どうも、小宮です
昨日は、少年の日々に夢中になった声優さんの話を書きましたが、ジジイになっても、あまり変わらないかなぁ?特徴のある声の方が好きなので、この数年のお気に入りは早見沙織さん、黒沢ともよさんですかね。
『響け!ユーフォニアム』『宝石の国』『彼方のアストラ』などは、二人共の出演ですので、楽しく鑑賞いたしました。

さて、本題です。今回から作品分析と、企画立案をつなぐブリッジを連載していこうと思っています。

ゲームスクールで教えてきた20年。
”企画はコンセプトから考えていけ”と話してきましたが”最初の発想から、コンセプト中心で考えろ”とは言ってきませんでした。それは”発案・発想と企画は違う物”との考え方からです。

例えば、上に挙げたアニメを見た際に
『響け!ユーフォニアム』
 …吹奏楽部の根性物か。他の部活はモチーフになるかな?
『宝石の国』…宝石の擬人化か。他の無機物の擬人化はどうかな?
『彼方のアストラ』
 …お、萩尾望都さんの『11人いる!』の影響があるな。
  このネタを僕ならどうするかな…
こんな風に何某かのコンテンツに触れて、発案、発想が始まる場合と言うのは結構多いと思う。少なくても、僕の場合は80%以上の発案は、目に触れた何かからの連想だと思う。

この発言をすると”企画はコンセプトから考えていけ”って言ったじゃないか!と、憤る教え子がいるかもしれないが、そんな君は『”企画”と”発想”をコッチャにしているから、怒るんじゃないのか?』と返します。
そう”アイディア”と”プラン”は別物です。
”計画”を”企てる””から”企画”なのであって、”アイディア・発案”は”企画のために必要な要素だと、僕は思います。(丁度、さっきまで新規事業の補助金申請に対して”事業計画書”を書いていたので、なおさら、そう思います。その計画書には、様々なアイディアが散りばめられていますから。)

さて、今週のテーマ、作品分析と、企画立案をつなぐブリッジの意味がわぁってきましたかね?”発案”と”企画”のつなぎ方に関して語って行きます。

ある作品に触れて感情を揺さぶられて発案した場合、企画までもっていくには、次の流れが必要になると思います。

①触れた作品の分析を行う。自分が揺さぶられたポイントを明確にする
②発案のポイントは何か?
③発案を作品にするための骨子は何か?
④当該作品のコンセプトを、どう設定するか?
⑤その企画のターゲットは明確か?
⑥企画をまとめていき、最初に感じたアイディアも入れ込んでいく。

この作業を行っていく事で”アイディア”が”企画”に結び付くと思います。
だからこそ”猿マネ”にならないための、参考作品の分析は重要なんです。
繰り返しになってしまいますが、この分析・分解をせずに発案だけで突き進んだ場合、コンセプトが揺らいでしまいます。
残念ながら制作・開発の指針・コンセプトを失った作品が傑作になる事は無く、その失敗作に関与していたチームは自身喪失や人間関係の悪化を招く場合があります。(自身のゲーム開発でも、映像制作でも、その状況で失敗した事はあります。有って、苦い経験をしたからクドクドと言っていると思ってもらえれば良いと思います。)

影響を受けて、何かを思いつくのは当たり前の事です。ニュートンのリンゴとかね。それを、作品に仕上げるためには、まず、影響を受けた作品の分析から始めて欲しいと思います。

明日は、ターゲットの捉え方から話したいと思います。

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